Excelが令和にならないときのアップデート方法
続いてExcelのアップデート方法について解説していきます。
アップデートを行っておくことで、令和への変換に困らないだけでなく、セキュリティが向上するほか新たな機能を使えるようになります。
Excelのアップデート方法をWindows/Macにわけて説明していくので、ぜひ参考にしてください。
アップデート概要
まずは、マイクロソフトが公式に発表したアップデート概要をみてみましょう。
2019 年 5 月 1 日から日本の新元号とそれに関連するカレンダーが始まりました。和暦に対応する、サポート ライフ サイクル期間中のほとんどの Office 製品は、新元号を反映するために更新済みです。
重要
Windows 用 Office 製品で和暦を使用していて、新元号の “令和” が表示されない場合は、次のいずれかの方法を試してください。
コンピューターを手動で更新する場合は、最新の Office と Windows の更新プログラムを適用してください。
管理されている環境の場合 (他の誰かがあなたに代わって更新プログラムを適用する場合) は、IT 管理者に更新プログラムの適用を依頼してください。
新元号を反映するように更新された Office 365 をご利用ください。
Office チームは、Office 製品のクライアント バージョンおよびモバイル バージョン (iOS と Android を含む) の更新プログラムを月例のリリース スケジュールで引き続きリリースしていきます。 今後の更新プログラムには、修正プログラムと、最近の新元号の名称発表に大きく依存するフォントや IME などの機能が含まれます。 注: Office の更新プログラムに加えて、オペレーティング システム (Windows、iOS、MacOS、または Android) が更新され、新元号に対応していることを検証する必要があります。
元号開始時に、お客様に可能な限り最適なエクスペリエンスをご体験いただけるよう、 5 月 1 日に新元号が開始される前に、一部の Office 製品で新元号が表示されるようになります。日本の新元号対応に向けた Microsoft の取り組みの詳細については、「2019 年 5 月の日本の元号変更に関する更新プログラム」を参照してください。
引用:Microsoft|日本の新元号に関する Office の更新プログラム
Windows
WindowsでExcelをアップデートする方法は次の通りです。
Excelを起動アカウントを選択更新オプションをクリック「今すぐ更新」を選択更新プログラムの確認が開始「最新バージョンのOfficeがコンピューターにインストールされています」の表示を確認
Mac
MacでExcelをアップデートする方法は次の通りです。
Excelを起動ヘルプタブをクリック→更新プログラムのチェックの順にクリック「Microsoft AutoUpdate」ダイアログボックスが表示されるのを確認更新ボタンをクリック「すべてのアプリが最新の状態です。」というメッセージを確認
Excelのアップデート後に生じた不具合の対処法
アップデート後、「アプリが開かなくなってしまった」「消えてしまった」ということも起こりえます。
でも、焦らなくても大丈夫です。対処法は次の内容を参考にしてください。
Excelが開かない
Excelのアップデート後、アプリが開かなくなるケースは十中八九マイクロソフト側の不具合です。そのため、解消するまで待ってください。
比較的短い時間で復旧することが多いですが、長期間Excelが起動しない場合はWindowsのシステムを復元してみましょう。
Excelが消えてしまった
アップデート後、Excelのアプリ自体がパソコンから消えてしまうケースもあります。
その場合は、再度Excelのインストールを行い、サインインを行うことで再び使用することができます。焦らず対応しましょう。
繰り返しになりますが、サポートが終了したOffice製品はセキュリティ更新プログラムも止まっていますので、様々なリスクにさらされます。
安全にソフトを利用するためにも、令和の表示に限らず、サポートされているバージョンにアップデートすることを習慣化しましょうね。
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Excelで令和にならないときはTODAY関数がおすすめ
事務処理を仕事にしている方は、請求書などで日付を入力することが多いですよね。
急ぎの案件対応中に令和に変換されず、バージョン確認やアップデートする時間がない、という場合はTODAY関数がおすすめです。
ここでは、令和をTODAY関数で表示させる方法を解説していきます。
TODAY関数とセルの書式を組み合わせる
日付を表示させるセルでTODAY関数を入力すると、今日の日付が西暦で表示されます。
TODAY関数を入力したセルを選択「Ctrl」+「1」のショートカットキーを押す「セルの書式設定」のダイアログを表示タブから「表示形式」を選択分類は「日付」を押すカレンダーの種類を「和暦」にする種類は「任意の表示形式」を選択西暦が令和の和暦で表示されることを確認
TODAY関数とTEXT関数を組み合わせる
「Excelが本当に令和にならないのかを確認」でもふれた方法で、TEXT関数の第一引数にTODAY関数を指定して「令和」を表示させることができます。
2つの引数(指定)で表示結果を返す方法です。
=TEXT(第一引数:日付の値、第二引数:表示形式)
TODAY関数は今日の日付の値を返すのでTEXT関数の第一引数にTODAY関数を指定第二引数はセルに表示させる形式を指定するので、”ggge年m月d日”を指定
gggが元号の『令和』を表示させる指定なので、eが元号の年、mが月、dが日の指定となります。6/11が今日の日付である場合、“ggge年m月d日”は令和4年6月11日と表示されます。
いずれも難しくはないので、やりやすい方を選んでくださいね。
手動で「令和」に対応させる方法
Officeサポート期間外のExcelを使っていたり、何かの不具合でアップデートができない場合も、「条件付き書式」を使うことで2019年5月1日以降を令和表記にすることは可能です。
次の手順を参考にしてください。
Excelを起動ホームタブを選択条件付き書式→新しい書式ルールの順で選択指定の値を含むセルだけを書式設定をクリック「次の値の間」を選択「平成31年5月1日」と「平成31年12月31日」を入力「書式」をクリック「セルの書式設定」ダイアログボックスで「表示形式」→「ユーザー定義」を選択種類の欄に「”令和元年”m”月”d”日”」と入力「OK」をクリック