固定残業代・固定残業時間についてのQ&A
固定残業代・固定残業時間について、よくある質問をまとめました。
よくある質問を詳しく解説していきます。
固定残業時間分は必ず残業しないといけないのか
固定残業時間が設定されているからといって、毎月、設定されている時間まで残業する必要はありません。
固定残業時間や固定残業代を導入する目的は、本来優秀な社員のモチベーションを上げるためのものなので、その日のうちに終わらせるべき仕事がおわったのであれば、定時に帰ることができるはずです。
しかし、会社の雰囲気によっては、残業時間分の給料を貰っているのだから、「最低でも固定残業時間分は働いてもらうのが当たり前」という雰囲気がある会社も存在しているので、自分が所属している会社に合わせるのが無難かと思われます。
ただ、法律上では、残業する必要はないということは覚えておきましょう。
固定残業時間は法律で定めがあるの?
上限は決まっていますが、上限を超えた固定残業時間の設定がされていたとしても認められていないわけではありません。(参照:アテラ)
企業は、従業員を1日8時間、週に40時間働かせるために労働基準法に従い、時間外労働をさせるのであれば、36協定(サブロクキョウテイ)というものを締結する必要があります。
36協定で設定できる残業時間の上限が毎月45時間、一年間で360時間です。そのため、協定に従った本来の上限時間でいうと、毎月30時間が固定残業時間となります。
しかし、30時間以上の固定残業時間が設定されていたとしても、固定残業代などが適切な金額であれば、問題ないケースが多いです。
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固定残業代・固定残業時間のまとめ
今回は、固定残業代・固定残業時間についてまとめてみました。
企業によって固定残業代を悪い目的で導入しているところ、固定残業代を社員のモチベーションアップのため、良い目的で導入している会社の二つに分かれます。
転職、就業サイトを見たときに堂々と表向きに「固定残業を導入しています。」と表記があり、固定残業代・固定残業時間を隠さずに明記している会社であれば、良い目的で導入している会社である可能性は高いです。
しかし、求人広告に記載されていなく、面接や内定後に固定残業のことを伝えられた場合には、悪い目的で導入している可能性も考えられるので、その場合はその会社に入社するかを慎重に考えるべきだと思います。