お笑いコンビ・EXITの兼近大樹(33歳)が、5月30日に放送されたニュース番組「ABEMA Prime」(ABEMA)に出演。“健康格差”に関する話題の中で、貧困家庭で育った経験から、「『病院に行くな』と言われて育った。家庭環境が受診に繋がらないケースもある」と語った。
番組はこの日、経済的な理由から病院の受診が遅れ、死亡に至った事例が48件あったとする調査結果を紹介。支援のあり方について考えた。
貧困家庭で育ったという番組MCの兼近は「僕は親から『そのくらいで病院に行くな』『行ってどうするの?』と言われて育った。これは親が悪いわけじゃなくて、親もその親から同じことを言われてきたから、子どもにもそうしただけだと思う。実際に、親父は病院に行かなかったし、おじいちゃんも限界まで我慢して、やっと行った時には手遅れだった。今の僕は病院に行くようになったが、苦手意識がある」とした上で、「経済的な理由で病院に行けない人もいると思うが、僕みたいに家庭環境が原因で受診出来ていないケースもある」とコメントした。
相方のりんたろー。は「国は無料や低額で受診できる場所を用意しているけど、その情報が届いていない。では、すべての病院が困窮している人を無償で診るべきなのか? と問われると、それは違うのかもしれない。そして、困窮していることが悪いわけでもない。誰かが悪くて今の状況があるわけじゃないから、出口が見えないと感じた」と話した。
また、兼近が体調を崩した際に、りんたろー。が通院を勧めたものの、当の本人は受診しなかったエピソードを披露。
りんたろー。は「スケジュールの調整までしたのに、どうして行かなかったの?」と質問すると、兼近は「自然治癒に慣れているから、『キツいけど大丈夫。なんとかなる』と思っちゃった」と振り返った。これに、りんたろー。は「根本的な考え方は長年染みついたものだから、周りが助けてあげることが大切。でも、いくらサポートしても、最終的に行くかどうかは本人の判断だから難しい」と話した。