【専門家に聞く】卵子凍結までのプロセスとは?│事前検査から採卵&凍結まで6つのプロセスを解説

採卵&凍結

採卵時間はわずか10分程度!

採卵日にクリニックを受診し、排卵の有無や卵子の成長具合をチェック。問題がなければ、経腟超音波で卵巣の様子を見ながら、針を刺して採卵が行われ、とれた卵子は凍結されます。麻酔使用の判断はクリニックによって異なり、局所麻酔ではなく静脈麻酔を使うと別料金がかかる場合がほとんど。

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卵子凍結のお金の話

グレイス杉山クリニックSHIBUYAでは「卵子凍結パッケージプラン」として税抜き38万円で卵子凍結を行えますが、料金は医療機関によってまちまち。さらに、凍結保管費用として凍結個数に応じた料金が毎年かかります。

東京都では助成金もスタート!

東京都では、都内に住む18〜39歳の女性を対象に、卵子凍結に関わる費用の助成を開始。さまざまな条件がありますが、卵子凍結に20万円、翌年以降の保管料として1年ごとに2万円、最大5年間で10万円が助成されます。

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卵子凍結が気になっている人へ岡田先生からメッセージ

まずは自分の体のことを知ることから始めて

「将来絶対子どもがほしいけれど今はパートナーがいないという人にとって、卵子凍結が選択肢の1つになることは確かです。ただやみくもに卵子凍結をするのではなく、妊娠するための知識を得て、ご自身のライフプランの中で卵子凍結が必要だと思う方が選択するのがベストだと思います。そして何よりも、早い段階から婦人科を受診し、自分の体のことをチェックしておくことが大切。子宮内膜症などの病気があると不妊になる確率が上がるため、考え方が変わってきます。自分の体の状態を把握していれば、卵子凍結が必要かどうかを早い段階で判断できますし、卵子の質がよく、たくさんとれる段階で採卵すれば将来的に妊娠率も上がります」

文/水浦裕美