大阪イチ“本気”のかき氷と、アフターのたい焼き【大阪・中崎町】

編集部の「これも食べたい!」

たい焼き、宇治金鯛

(手前から)たい焼き 1匹 250円、宇治金鯛1匹 300円。手土産用の5匹箱入り1,250円などもあります。

冷たいかき氷でひと息つくと、温かい鯛焼きに手を伸ばしたくなります。東京中の鯛焼きを食べ歩き、「いちばん自分の好みにあったので、修業先に選びました」という、その「浪花家総本店」直伝のたい焼きは、パリッと香ばしい薄皮が特徴。8時間かけて炊き上げた粒あんは、塩を利かせて、甘さを立たせた関東風の味わいで、船井さんも「しっぽまで粒あんが詰まっていて、超美味!」と絶賛します。

お土産用の紙袋は、麻布十番にある「浪花家総本店」と同じものを使用。

宇治金時ならぬ、宇治金鯛は、大阪浪花家オリジナル。良質な宇治の抹茶をたっぷり使っているのがよくわかる美しい色と味わいです。どちらのたい焼きも、俗に“天然もの”と呼ばれる、焼きごてで一匹ずつ焼く一丁焼き。こてに薄く生地を伸ばし、粒あんをのせ、もう一度生地を伸ばして蓋をし、こてを回しながら焼き上げます。その時立つ、カチャカチャという音を聞きながら、待つ時間もいいものです。

教えてくれた人船井香緒里/Kaori Funai

大阪在住のフードエディター。『あまから手帖』『dancyu』『BRUTUS』などの雑誌で食企画の編集やライティングを行うほか、Webコンテンツの編集も。スイーツとお酒、美味しいものをこよなく愛し、週末のジョギングとロードバイクで健康維持。

DATA

大阪浪花家

06-6371-1877

TEL.0120-440-380

営業時間:12:00(土日祝 11:00)~20:00(日祝~18:00)※イートインは各日15分前ラストオーダー

定休日:月

\from Editor/

専門店も含め、最近、出合う機会の多いかき氷。5月に入って、立て続けに10杯近く食べて、しみじみ感じるのは“かき氷は難しいなぁ”ということ。なにせ、主役が、水が原料である氷。シロップが少ないのは言うに及ばず、味が濃すぎても、濃度が高すぎても、乳脂肪分が多すぎてもバランスが崩れる。氷の食感含め、最後までおいしく楽しめるものは、実はそんなに多くありません。そんな中、こちらのかき氷は満足できる一杯でした。

※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。

写真/吉村規子 文/齋藤優子 企画・編集/吉村セイラ