人気ラーメン店として高い評価を得ている家系ラーメン店『箕輪家 中野旗艦店』(東京都中野区中野5-53-2)の魅力は、家系ラーメンだけにとどまらない。ラーメン二郎インスパイア系ラーメン「まるじろう」も人気を博しており、さらに箕輪家麻婆豆腐「灼熱麻婆まるじろう」も絶賛されている。

鶏家系ラーメン『箕輪家鶏 西荻窪店』が爆誕

幻冬舎の人気編集者・箕輪厚介さんが携わっているラーメン店としても知られる『箕輪家 中野旗艦店』だが、新たな展開として、『箕輪家鶏 西荻窪店』(東京都杉並区松庵3-32-11)を2024年6月8日からグランドオープンするという。



















鶏に特化した「鶏家系ラーメン」

豚でも魚介でもなく、鶏に特化した「鶏家系ラーメン」というジャンルに挑んだ『箕輪家鶏 西荻窪店』。これは気になる! ということでグランドオープン前の試食会で実際に食べてみることにした。

天下一品のスープをリスペクトしてインスパイア

『箕輪家 中野旗艦店』の店主・丸山紘平さんによると、やはり豚をいっさい使わず鶏で仕上げた鶏家系ラーメンとのこと。スープ作りの目標のひとつとして、天下一品のスープがあったという。天下一品のスープをリスペクトしてインスパイアした仕上がりになっているわけだ。

これは期待しかない!

ウホッ♪ めっちゃアブラが大量!

ということで、さっそくラーメンをオーダー。今回はスープ濃いめ、アブラ多めにしてもらった。そして完成したラーメンがこちら。ウホッ♪ めっちゃアブラが大量! かなり厚めの油膜ができているのがわかる。これ鶏油だよね? この世でもっともオイシイといわれている(?)鶏油がこんなにもたっぷり! 完全にご褒美!

ハァモウすでにビジュアル的にウマイ!

卓上には「刻み生姜」と「無限にんにく」が置かれていたが、筆者は後半に入れるのが好きなので、最初はプレーンな状態で食べてみる。まずは麺をサルベージ。麺はアブラとスープをたっぷり纏っていて、ハァモウそれだけでビジュアル的にウマイ!

快適すぎて時間を忘れる

その味は……。ウッホ♪ やっぱウメェわ! スープは天下一品ほどドロドロではないが、天下一品を目標のひとつとしたことが理解できる出来! ドロ泥のギリギリを責めた仕上がり。でもちょっと待って。これ、もしかして、天下一品超えてるんじゃ……!? 後味がすこぶる心地良いのである。大味皆無、雑味皆無、くどさ皆無。とことん洗練されている印象。

旨味が強く、そして塩気もそれなりにあるが、極めて優しい! 塩気が強くとも「しょっぺぇ!」にならない機序がそこにある。

武骨に塩気で強引に牽引してくれる家系ラーメンも好きだが、『箕輪家鶏 西荻窪店』のスープはバランス的に完成度が高すぎて、食べ心地が良すぎる。新幹線でいうところのグランクラス、飛行機でいうところのファーストクラス。快適すぎて時間を忘れる。

アブラ! 欠かせない脇役でありラーメンの立役者

海苔でほうれん草と麺を包み込むようにして食べると至高。鶏肉にもたっぷりとアブラとスープを纏わせてから食べる。あぁ、いま、いいもん食ってるなァ。そんな感じ。やっぱりこれ、鶏油が弱い仕事しているように思えた。アブラ多めにしても決して脂っこくなくサラサラ。あくまで脇役なのに、欠かせない脇役でありラーメンの立役者。いいぞ!

最初から最後までおいしかった『箕輪家鶏 西荻窪店』

ラスト、スープと「刻み生姜」と「無限にんにく」をあわせて、ライスにかけて食べる(もちろんラーメン丼にライスを投入してもよいだろう)。

悪いことは言わないので、とにかくライスと「刻み生姜」の相性を自分自身の味覚と食感で体験してみてほしい。シャキシャキと酸味と旨味と強いコク、そしてライス特有の旨味と甘味、すべての融合に刮目せよ!

最初から最後までおいしかった『箕輪家鶏 西荻窪店』のラーメン。とりあえず一回食べてみたらいいよ。いいぞ!

(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)