市原隼人さんが給食をこよなく愛する中学教師・甘利田幸男を演じ、給食マニアの教師と生徒が、どちらが給食をおいしく食べるか、その飽くなき給食道を描き続けてきた食ドラの金字塔「おいしい給食」シリーズの最新作、『おいしい給食 Road to イカメシ』が現在公開中です。ドラマ3シーズン、劇場用映画2本と作品を重ねるごとに熱烈なファンを増やし続けた食ドラが、再びスクリーンに帰って来ました。

その注目作で、市原さん演じる甘利田が教育係を務める新米の英語教師・比留川愛役を、最新のドラマ版に続いて大原優乃さんが好演。

泣いて笑って、おなかがすいて、老若男女が楽しめる、極上の給食スペクタクルコメディについてお話をうかがいました。

■公式サイト:https://oishi-kyushoku3-movie.com/intro-story/ [リンク]

●今回の劇場版の前にドラマ版もありましたが、本作は人気シリーズであり、出演が決まった時はいかがでしたか?

作品のファンの方がたくさんいらっしゃるシリーズなので、恐れ多い気持ちになりました。キャスト、スタッフのみなさん、そして作品ファンの皆様に負けないくらいの作品愛を持って現場に入ろうと思いました。

●主演の市原隼人さんの情熱が炸裂している作品だと思いますが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

市原さんとはカットがかかるたびに走ってモニターチェックに行くというこの現場ならではの独特のルーティーンがあって、楽しいルーティーンでした。モニターチェックの時間を設けていただける現場は必ずしもあるわけではないので。 モニターチェックしながら綾部監督のお話をうかがったり、みんなで話し合っている楽しい現場でした。

●演じられた帰国子女の英語教師・比留川愛は、どのようなことに気をつけて演じられたのですか?

新米教師ということなので、教師らしくない教師ーー頼りなさだったり、弱さがあるキャラクターだと思うのですが、昭和の女性はわたしのイメージだと、弱い中にも強さや芯があるイメージだったので、そこを大事に演じさせていただきました。所作としては教師ということもあり、柔らかく大きく、人に伝えるという意識を持って演じさせていただきました。あの年代にいたかも知れない先生というイメージを持っていました。

●改めて甘利田先生役の市原隼人さんとの共演はいかがでしたか?

撮影のカチンコが鳴る直前まで、そのシーンのお芝居に向き合われている姿が印象的でした。役と作品と真っすぐ向き合い続けてらっしゃる市原さんを、ヒロインという傍にいる贅沢な立ち位置でずっと見させていただいていたので、市原さんの背中から学ばせていただくものはとても大きくて、財産でした。生徒のみなさんに対してもすべての方に対して同じ目線で向き合われる方なので、とても刺激をいただきました。

●その貴重な体験を今後、新たな作品で活かしていけるとよいですね。

本当におこがましいのですが、自分の中での代表作はこの『おいしい給食』だと思えるほど、それくらい大切な作品になりました。撮影はちょうど1年前くらいだったのですが、この撮影が終わってからいろいろな現場に行かせていただく中でも、この時期にみなさんと過ごした時間であったり、市原さん、綾部監督にいただいた言葉を思い返して自分を奮い立たせていたこともあるので、これからずっとこの作品にわたし自身も救われていくのだろうなと思います。

●とても大切な作品になったんですね。もしよかったら最後にどんな言葉をいただいたか聞いてもいいですか。

市原さんには本当にいろいろな言葉をいただいたのですが、 この作品のヒロインが優乃ちゃんでよかったと現場でも言ってくださって。いろいろなプレッシャーがある中で、その言葉には本当に救われましたし、あと自分の中で短所でもあり長所でもあるのが、真面目という部分なんです。そこに対して悩んでいる時期だったのですが、自分よりも真面目を突き詰めていらっしゃる方がいて、でもその先にはこんなにかっこいい姿があるんだと思うと、自分もこのままでいいんだって思わせてくださった先輩です。

●本日はありがとうございました!

■ストーリー

1989年、冬。中学教師・甘利田幸男は、北の地に降り立った。隠し持った真の目的はアレを味わう事。だが赴任から一年以上経つもアレが献立に登場する事は無い。相変わらず給食のために学校へ行き、食のライバル粒来ケンと毎日密かにしのぎを削っている。一方、新米教師の比留川愛は甘利田に憧れを抱き、近くにいたいと願っていた。

ある日、忍川中学が給食完食のモデル校に選定される。忍川町では町長選挙を前にして、政治利用に使われようとしていたのだ!不穏な空気を察知した甘利田は、おいしい給食を守るために立ち上がる!そんな中、アレとの頂上決戦の幕が上がろうとしていた。

公開中

(C) 2024「おいしい給食」製作委員会

(執筆者: ときたたかし)