俳優のトム・バウアーが亡くなった。86歳だった。ブルース・ウィリスと共演し、空港の施設管理人マービンを演じた「ダイ・ハード2」や、歴史ドラマ「わが家は11人」で知られていたトムが、5月30日、ロサンゼルスの自宅で眠ったまま息を引き取ったことを、遺族がハリウッド・リポーターに明かした。
2人の子供と5人の孫を遺したトムの死因はまだ発表されていない。
今回の訃報を伝えたメアリー・ミラーさんによると、トムは映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキを強く支持していたという。このストライキは動画配信プラットフォームが台頭する中、より公平な収入を求め、何千人もの業界人が参加していた。「トムは、すべての俳優とすべての人がまっとうな方法で扱われるべきだと信じていましたた」とメアリーさんは話している。
1972年にロサンゼルスの法律事務所で働いていたドイツ出身のウルスラさんと結婚、昨年8月に70歳で亡くなるまで添い遂げた。メアリーさんによると、トムとウルスラさんは結婚してから「1日たりとも離れて過ごしたことはなかった」という。
トムのそのキャリアの中、映画「バッド・ルーテナント」やドラマ「フレイザー家の秘密」「ザ・ホワイトハウス」などに出演、さらにネットフリックスのホラー映画「屋根裏のアーネスト」でデヴィッド・ハーバーやジェニファー・クーリッジらと共演していたが、2023年にコメディドラマ「ラッキー・ハンク」にヘンリー・デヴロー・シニア役で出演したのが最後となった。