モデル・タレントの益若つばさ(38歳)が、6月10日に放送されたニュース番組「ABEMA Prime」(ABEMA)に出演。ガセネタ拡散への対処について「無言を貫いた方がいいのか、否定した方がいいのか」悩んでいると話し、「“言ったもの勝ち”になりすぎている」と語った。
番組はこの日、群馬・草津町の黒岩信忠町長が、虚偽の性被害告発をされた事件に注目。国内外に広まったデマと傷ついた名誉の回復について考えた。
番組MCを務める益若は「性被害に遭った方が声を上げやすくなったことは良いことだと思うが、冤罪事件も起こってしまう。特に今回の場合は『町長が性加害をした』というセンセーショナルな報道だったから、いまだに情報がアップデートされていない人が多い。正しいことを伝えるために、メディアが『性被害』というワードをあえて使って、虚偽であった事実を拡散させないといけない」とコメントした。
また、益若は「芸能の仕事をしていると、事実ではない報道をされることがある。こちらとしては事実無根でも、キャッチーな言葉に乗せて、ウソの情報が拡散される。私は黒岩町長に起きた出来事を、とても他人事とは思えない」とした上で、「SNSがここまで普及する前は、事実ではない報道に反応してしまうと、それを知らなかった方にまで情報が届いてしまうから泣き寝入りしていた。でも、すごいスピードで拡散されていく時代は、これまで通り無言を貫いた方が良いのか? 間髪入れずに否定した方が良いのか? すごく悩んでいる」と、苦悩を明かした。
さらに、黒岩町長がおよそ4400万円の損害賠償を求めた裁判で、虚偽の告発をした町議に275万円の支払いを命じた判決について、益若は「SNS上の名誉棄損を訴えたケースでも、賠償金額が300万円前後で決着するイメージがある。つまり、悪意を持って誰かの人生を終わらせたい時に、300万円を用意したらどうにでもなるということ。恐怖を感じるし、あまりにも“言ったもの勝ち”になりすぎていると思う」と話した。