本日の一品 > パティスリー ぺシュミニョンの「タルトシトロン」(大阪・箕輪)
関西のお菓子やパンに精通するいなだみほさんが、最近取材をした新店の中からすすめてくれたのは、ともにパティシエである日仏夫妻が営むパティスリー。最寄り駅は、阪急箕面線の牧落駅。周囲に店などほとんどない閑静な邸宅街を進むと、目に飛び込んできたのは、開店前からお菓子を求めて列をなすお客さんの姿でした。
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「日仏夫妻が作るレモンのタルトは、酸味が際立つ忘れられないおいしさ!」(いなだみほさん)
編集部の「これも食べたい!」
【水曜15時のあまいもん】とは?
関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。
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「日仏夫妻が作るレモンのタルトは、酸味が際立つ忘れられないおいしさ!」(いなだみほさん)
パティスリー ペシュミニョン「タルトシトロン」
シュワシュワとしたギモーブの食感が新鮮な「タルトシトロン」594円
「旦那様がフランス人で、奥様が日本人という日仏夫婦が営むパティスリーです。タルトシトロンは、フランスでは多くのパティスリー、ブーランジュリーにあるスタンダードなお菓子ですが、このお二人が作るそれは、レモンの酸味が際立つおいしさです」(いなだみほさん)
フランス・ロレーヌ地方の名店「パティスリー フレッソン」で共に働いていたマキシム・ブロンデルさん、桃子さん夫妻が、2023年4月、箕面にオープンしたパティスリー。二人がフランス菓子に携わる中で温めてきた「こうしたらもっとおいしくなる!」という思いを、修業先と同じような緑豊かな環境の中、試行錯誤を重ね、手間暇をかけて形にしています。
焼き菓子は20種類ほど。ほかにクロワッサンなどヴィエノワズリー類も並びます。
タルトシトロンは、レモンクリームの上に一般的なメレンゲではなく、より軽いシュワシュワとした食感のユズ風味のギモーブを重ねているのが特徴的です。果皮が入ったレモンクリームは、酸味がキリリと鮮やかで、それをしっかり焼き込んだタルト台が包んでいます。目指しているのは、「見た目はとてもシンプルなのに、食べるととびきりおいしいお菓子」だと、桃子さんはいいます。