リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 女芸人…こいでまほの婚活ダイアリー』。

マッチングアプリで出来た大好きな彼氏えびおくんと泣く泣くお別れをし、再びマッチングアプリ生活をはじめました。今回、マッチングしたのは、国の人?! ◯◯省?! さすが、ハイスペックマッチングアプリ。しかし、また、思っていたのとはちょっと違いました…。

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■国家公務員

40代に突入すると、男性は確実にもっと若い人を選ぶという婚活市場の一般論。私は理解はしていました。女性も年下にいくことが増えるから。ですがたまに、同世代がいいねを申請してくれるときがあります、それはいつも以上に嬉しく、とても有り難く受け入れます。

今回、完全に同い年から申請をいただきました。しかも使ったアプリは審査制のハイスペック男女が集うマッチングアプリTK。芸能人マークが今回も生かされました、ありがとうございます。

写真を見るとなんだか懐かしい、実家の畳の部屋で撮ったような感じ。後ろには障子がある。穏やかそうで女性遊びはしていない真面目な青年。イケイケのマッチングアプリTKにもこんな人いるんだ。職業は…国家公務員。私の周りの婚活女子がよく言うセリフ、旦那が公務員だったらいいな…何度聞いたことでしょう。リクエストを承認し、会ってみることにしました。

私はマッチングアプリは出戻り、2周目。少しマンネリ化してきていたため、やってしまったのです…ケアレスミスを。よく見れば、わかったのに…。

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■ 25キロの増量

彼の指定してきたデート場所を見て、2度見しました。あれ? これ結婚相談所だっけ? と。彼は「帝国ホテル」を指定してきたのです。あの結婚相談所に入り、お見合いの日々を思い出します。初回デートは帝国ホテルのラウンジと決まっていました。このチャラついたマッチングアプリTKでもまさか帝国ホテルに行けるなんて。

私は、高級ホテル自体が大好きなのでテンションが上がりました。久しぶりにキレイめなワンピースの”婚活ファッション”にしてよかったと思いました、彼はスーツ姿で登場しました。高級そうな紺色のスーツが決まっていましたが…私は、やられた…! と、下を向いてしまいました。

彼はプロフィール写真より、ものすごく太っていました。大袈裟ではなく、60キロくらいだと思っていた人が85キロくらいになっている感じです。しまった…私は、最近マッチングアプリに対して適当になり、写真をちゃんと見ていませんでした。今思えば、なんだか懐かしく感じたあの写真は、きっと大学生のときの写真をスマホで撮ったやつです。そういうのってちゃんと見ればわかるのです。私としたことが…。

切り替えるしかありません。正直、写真詐欺をやられるとかなり気持ちは怒りで満ちてしまいますし、このあとの時間が楽しめません。ですが、ここは帝国ホテル。しかも、彼はラウンジではなく、高級カウンター寿司屋を予約していました。ラッキー! 最高! ありがとう! プロフィール写真から25キロ太っていたとしても、許しましょう! 食べ物の魅力って、本当に偉大です。

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■父に話しました

彼の職業を聞いて驚きました。霞ヶ関にある、◯◯省に勤めている方でした。出会いがあまりないとのこと。話し方は丁寧で礼儀正しく、私のことは昔から知ってくださっていて、芸人という仕事にもリスペクトしてくれているのを感じました。

「今日は職場も近いし、子供の頃からよく来ていた場所にしてしまいました、よろしかったでしょうか?」。帝国ホテルに子供の頃からよく来ていたって、どんな子供時代? 聞いていくと、父親も◯◯省、兄弟も◯◯省。そんなご家庭、お見合いの話とかたくさんありそうだけど…。すると「今日のこと父に話しました」。

ん? わざわざマッチングアプリで会う人のことを親に? 彼は嬉しそうに続けました。「良い人が出来たら、帝国ホテルのこのお寿司屋さんにしなさいって学生の時からずっと言われてきたんです」。まさか、そんな想いが今日のデートに託されていたなんて。お父様を巻き込んでのマッチングアプリ。想いが、重い…。もしかして、初めてのマッチングなのかな? とても嬉しかったのかもしれません。お寿司はめちゃくちゃ美味しいし、この人と一緒になったらお金には苦労しないかもしれない。きっといいご家庭で育ったんだなとも思います。私はまた罪悪感に襲われました。だって私は、元カレを忘れるためにマッチングしてるだけだから、と。

そのあとの会話は、ほぼ、深夜ラジオとラーメン二郎でした。その2つが唯一の共通点だったので、それで乗り越えました。

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■霞ヶ関おじぎ

帝国ホテルのお寿司屋さんはきっかりとお昼は14時で閉店でした。外に出ると、彼はキチッとしながら「かしこまりました、本日は誠にありがとうございました、差し支えなければ、LINEを教えていただきたいのですが」と畏まって言われたので断れず、LINEの交換をしました。

「では、行きますね」私は御礼をし、手を振って歩き出しました。なんとなく視線を感じて振り返ると、彼はずっと立ってこっちを見ています。「あ、じゃあ」と会釈すると、まだ見てる。すると、体は90度曲がり「ありがとうございました!」と大声を出す彼。思わず、吹き出してしまいました、これって霞ヶ関おじぎ? 私、まるで大臣? みんな見てるからやめて…彼は5分くらいそのままおじぎをしていました。

写真と違ったことはイヤだったけど、私もモヤモヤしたままマッチングアプリを使っている。何かしら抱えているときはある、お互い様なのかもしれません。写真詐欺は仕方ないと思うことにしました。少し気が晴れてきたなか、引き寄せたのは、年上の高身長イケおじ! 一緒に並んで歩くのがちょっと自慢? 一緒に野球まで観戦?! なのに、なにかが、変…。続く!

◆こいでまほ

太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。

(文/fumumu編集部・こいで まほ