牛丼レストラン『すき家』でデカ盛りをオーダーしておきながら、スマホで撮影するなどして、ほとんど食べずに残して立ち去った客がいたという。他の客がその食べ残しを撮影し、X(旧Twitter)で拡散。多くの人たちが食べ物を粗末にしたことに対して怒り、大炎上している。

黒かどやさん「購入者が写真撮って喜んでるならそれでいいだろ」

そんななか、人気居酒屋『かどや』(東京都墨田区向島5-30-6)の店主が、自身の公式Xで「購入者が写真撮って喜んでるならそれでいいだろ」「怒ってる奴らは食べ物を1度も廃棄した事がないのか?」と自論をツイートし、これもまた、大きな話題となっている。

黙殺することは意見を封じることになる

黒かどやさんのツイートには厳しめの言葉も含まれているが、だからといって黙殺することは意見を封じることになる。黒かどやさんは飲食業であり、その業界内の人の意見は貴重だ。さらに「何が正しいか?」を多面的に考えるべきであり、ここに全文を引用掲載する。

<黒かどやさんのXツイート>

「これ何で怒ってる人が多いのかサッパリ分からない。無料でメガ盛りにしたとか食べ放題で残したならわかるけどカネ払って買った物をどうしようが購入者の勝手。購入者が写真撮って喜んでるならそれでいいだろ。怒ってる奴らは食べ物を1度も廃棄した事がないのか?すき家の牛丼が単にマズいだけだろう」

「すき家のエサ牛丼を残したガキにキレてる馬鹿な貧乏人が多くて理解不能。テメエがエサ牛丼を残す事も出来ない貧乏人だからってガキに嫉妬するなよ。ガキがエサを余裕で残せる景気がいい時代が来て良かったじゃねえか。マズいエサ牛丼を躊躇なく残せる程度の人間に成れるように頑張れよ、貧乏人」

「そういえば色んな板前さんと働いてきたけど「料理を残されるのが許せない! 一生懸命作ったのに!」みたいな料理漫画風なセリフを1度も聞いた事がないな。俺らカネ儲けのために料理を作ってるだけだからさ。そんな事を気にしてたら商売なんてやっていけねえよ。客なんて馬鹿ばかりなんだから」







食べなくとも食べ物は無駄になってない!?

余談だが、筆者の記憶が確かならば、かつて、お笑いコンビ『ダウンタウン』の松本人志さんの逸話で、このような話があった。食べ物をコントのネタとして使用するとテレビ局に「食べ物がもったいない!」とクレームが届くのだという。

しかし松本人志さんは「その食べ物で多くの人たちを楽しませた(笑わせた)のだから食べ物は無駄になってない」と考えていたそうだ。

食べ残しに関してさまざまな意見と価値観がある

客が、自分が食べられる量だけオーダーするのは、常識として当然だと思われる。食べきれない量をオーダーして、大量に食べ残す行為も避けたい。しかし、食べ残しに関してさまざまな意見と価値観があることも忘れてはいけない。



※記事画像は筆者が食べたすき家のまぐろたたき丼

(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)