落合監督招聘で主砲獲得へ

それを可能にしたのが、来季の落合監督招聘だ。新体制への先行投資と捉えてビシエドを獲得すれば、落合氏の盟友・森氏は積み残した宿題を解決できる。“将を射んとする者はまず馬を射よ…”だ。そうすることで、西武は落合氏の監督招請を優位に運べる。

今季の西武の不振は、山川の代役に期待した新外国人アギラー(年俸2億1000万円、前アスレチックス)、コルデロ(年俸1億円、前ヤンキース)の当て外れに行き着く。それぞれベネズエラとドミニカ共和国の出身だが、草の根的に無名の若手有望選手を発掘し、1億円の予算で3選手を獲得する森氏のスカウティングスタイルとはワケが違う。

西武が「オレ流」に変われば、今後はプエルトリコ、キューバ、ベネズエラから安価でポテンシャルの高い助っ人を安定的に調達できる。新政権は落合氏、西武球団共に一挙両得となるわけだ。