女優の上白石萌音(26歳)が、6月21日に放送されたトーク番組「スイッチインタビュー」(NHK Eテレ)に出演。上白石の発音から見つかったという、“音声学上の新発見”に「恥ずかしい!」と照れた。

上白石と言語学者の川原繁人教授がトークを行うことになり、川原教授は上白石の発音について研究をした結果、新発見があったと明かす。

「大丈夫」「名作、抱きしめた」「ギャップ」という言葉に含まれるb、m、pの両唇音という発音だが、上白石が笑顔で「大丈夫」「名作」「ギャップ」と言う時、英語でfやvを発音する時、上の歯に下唇をつけて発音する時の「唇歯音」になっていると発表する。

川原教授は最初、早く発音するために口を閉じるのが甘くなっているのかと考えたが、「これはたぶん間違いないと思います。“笑顔”です。笑顔は口角が上がるじゃないですか。そうすると上の唇が下げづらい。笑顔で両唇を閉じるのは難しいんですよ、だから(上白石のように)上の歯で代用し、口の前方を閉じる。だから結果として唇歯音になっている。これは萌音さんの中で、笑顔はキープしたいという欲求があり、両唇で閉じるのは笑顔とは両立しないから、閉じるためには上の歯と下唇でいい、という折衷案。笑顔を大事にしている萌音さんだからできることなんですね。音声学でたぶん新発見だと思います。これを他の笑顔を大事にされている方でも成り立つかどうか検証したい」と言うと、上白石は「恥ずかしい!」と照れつつ「嬉しいです。新仮説に携われたことが嬉しい」と語った。