6月21日に放送されたMLB情報番組「MLB’s ON FLEEK」(ABEMA)では、メジャーリーグの投手がデッドボールを与えても“謝らない”理由などについて解説した。

番組は今回、MLB中継における、ふとした疑問「これなんで?」をクイズとして出題。まず、投手がデッドボールを与えても謝らない理由を問うと、元MLB選手の西岡剛は「謝らないことは知っているけど、なぜなのかが分からない」とクエスチョンマーク。少し考えた後に「『わざと当てた』と思われてしまうから?」と回答すると、この西岡の予想は的中。天の声を務めるMLBジャーナリストのAKI猪瀬氏は「日本人の感覚ではすごく不思議に感じると思うが、これはアメリカ文化によるもの。例えば、アメリカ旅行で交通事故に遭ったとしても、絶対に最初に謝っちゃダメ。謝った時点で自分に過失がなくても、“あった”と認めたことになると言われているんです」と解説した。

この説明を受けて、番組MCを務めるお笑いコンビ・さや香の石井は「アメリカでは、先に謝ったことで過失の割合が10対0になるのよ。でも、『アイムソーリー法』という法律ができて、謝罪しても過失を認めたことにならなくなった」と豆知識を披露すると、相方の新山は「なんなん急に? アメリカの法律に詳しい人?」とツッコミを炸裂させた。

また、日米の考え方の違いは、「引き分けのゲーム数」にも反映。昨シーズン、日本球界では引き分けが「19試合」あった一方で、MLBでは「0試合」。MLBで引き分けがない理由を、番組は「『勝負は決着がつくまでやるもの』というアメリカ人の考え方が影響している」と紹介するとともに、「ほとんどのファンが電車ではなく車で球場に来ているため、終電の心配がないということもある」と伝えた。

さらに、石井は「MLBの乱闘は、みんなが参加する。出ていかんかったら罰金とかある?」と疑問を浮かべると、西岡は「状況にもよるけど、チームとして戦っているのであれば、乱闘の時はグラウンドに行くという考え方」と説明。さらに「基本的には日本球界も一緒の考え方やけど、MLBは“本気”やから。『野球できんような体にさせる』ぐらいの気持ちでグラウンドに行く。それぐらい命をかけて野球をしてるという証拠」と語った。