VIO脱毛をしている人が増えてきた昨今。ただ、脱毛したあとの肌のくすみや黒ずみが気になる、という人も増加中。さらに、暑くなってくるとデリケートゾーンのムレやニオイといったトラブルも多発します。そこで、脱毛サロン「ケジェンヌ」でチーフを務める豊永麻由加さんに、トラブルの原因や解決法、正しいお手入れの仕方を教えていただきました。
VIO脱毛をしたのはいいけれど…。なぜ黒ずむの?
20,30代の脱毛を希望されるお客さまで、全身脱毛に次いで多いVIO脱毛ですが、脱毛後によく言われるのが、「今までは見えなくてわからなかったけれど、毛がなくなってみたら、肌のくすみや黒ずみが気になる」ということ。
デリケートゾーンの皮膚は手の皮膚の1/40くらいの薄さと言われていて、もともとメラニン色素が多いわりに代謝がスムーズではない部位のため、色素沈着しやすいんです。摩擦などの刺激によっても、くすみや黒ずみがひどくなります。乾燥も原因のひとつ。また、自分で脱毛処理している方は、やり方が間違っていたり、何度も処理を繰り返すうちに黒ずんでくることもあります。
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デリケートゾーンの正しいケア方法とは
皮膚が薄く敏感で、通気性も悪いデリケートゾーン。黒ずみがおこりやすい上に、夏は特に不衛生になり、ムレやニオイ・かゆみなどの元にもなりやすいので、正しいケアを習慣にしたいですね。
(1)デリケートゾーン専用のソープでやさしく洗う
シャワーのみで洗う、ボディソープで洗うのはNG。お湯だけではニオイの元になる分泌物の汚れは落ちません。また、ボディソープは洗浄力が強めなので、デリケートゾーンの自浄作用を持つ菌や、バリア機能を果たしている良い菌まで殺菌してしまいます。デリケートゾーン専用のソープを泡立て、やさしく指で洗って、よくすすぎます。自浄作用のある菌がいる膣の中までは洗わないようにしましょう。
(2)乾燥させないよう保湿を心がける
皮膚が薄く刺激に弱いデリケートゾーンは、乾燥しやすいため保湿が必須。乾燥は黒ずみやかゆみなどの原因にもなるので、お風呂上りはすぐに保湿することが大切です。デリケートゾーン専用の保湿アイテムには、ジェル、クリームやオイルなどいろいろなタイプが出ているので、商品特徴や自分の好みに合わせて選びましょう。
(3)黒ずみケアをする
うるおいを失うとバリア機能が低下して摩擦にも弱くなるため、毎日しっかり保湿することは、黒ずみケアになります。また、締め付けるタイプの下着やジーンズ等のパンツは、ムレやニオイの元になり、血流悪化や摩擦による黒ずみにつながります。また、通学や通勤で自転車に長時間乗る人は、こすれやすいので座り方に気を付けたり、あまり長時間乗らないようにしたいもの。デリケートゾーン専用の美白アイテムでケアすることもおすすめします。
(4)ムレ、ニオイ、かゆみ対策をする
デリケートゾーン専用のアイテムで洗浄・保湿等のケアをしたうえで、きつすぎる下着等はなるべくつけず、ナプキンなどのシートを使用する際はこまめに替えるようにしましょう。外出先で気になる時には、デリケートゾーン専用のウェットティッシュやスプレーなど、ニオイケアのグッズ等を使用するのがおすすめ。また、猛暑の日に長時間外出する予定があるなら、下着の替えを持っていくのもいいかもしれません。