連続テレビ小説「虎に翼」で描かれた家庭裁判所の広報活動の1つ“愛のコンサート”について、6月28日に放送された情報番組「ニュースーン」(NHK総合)が取り上げ、実際のコンサートに出演した歌手やポスター撮影に参加した女優が紹介された。
第13週の放送で、主人公・寅子の上司である多岐川幸四郎が、家庭裁判所の広報活動として“愛のコンサート”を開催することになり、前作の朝ドラ「ブギウギ」の登場人物である茨田りつ子がクロスオーバー出演するなど話題となった。
「虎に翼」の主人公・寅子のモデルとなった三淵嘉子さんを長く取材したNHK解説委員室解説主幹・清水聡氏が「ニュースーン」に出演し、多岐川幸四郎のモデルとなった“家庭裁判所の父”宇田川潤四郎が、実際に京都で行われていたボランティア活動の活動費をまかなうためチャリティコンサートを開き、「岸壁の母」を歌ったことで知られる二葉百合子や宝塚歌劇団出身の轟夕起子が出演して、京都の南座は連日満員だったと話す。
さらに、清水氏は家庭裁判所の広報活動についても、劇中の寅子や多岐川、元華族の判事である久藤頼安のモデルとなった人物も実際に名を連ねていると資料を提示。そして、劇の中では久藤頼安が元華族というコネを活かして、茨田りつ子にコンサート出演とポスター撮影を依頼したことになっているが、久藤のモデルとなった内藤頼博が芸能界にも顔が広く、女優の水谷八重子(初代)のいた新橋演舞場に直接出向いてその場でポスター撮影をお願いしたと説明があった。