タレントの千原ジュニア(50歳)が、6月29日に放送されたニュース番組「ABEMA的ニュースショー」(ABEMA)に出演。容疑者が逮捕されないまま2年が経過した別府ひき逃げ事件について、8分間にわたり想いを独白した。

大分・別府市で大学生2人が死傷したひき逃げ事件の独自取材を続けてきた同番組。事件発生から2年が経過した6月29日の放送は、「別府ひき逃げ発生2年 八田容疑者追跡SP」と題し、これまでの放送の中から、取材を重ねて見えてきた重要指名手配犯・八田與一容疑者の人物像や、亡くなった被害者Aさんの父の想い、母からの手紙などを放送した。

また番組内では、番組MCを務める千原ジュニアが、事件への想いを約8分にわたって独白。ジュニアは「この事件について、最初は知らなかった。僕はひき逃げ事件だと思っていないが、地方のそうされるものをなかなか東京では知る術がないですよね」と切り出し、「番組で亡くなった被害者のお父さんとお話させていただいたり、お母さんの手紙を読ませてもらったりする中で、僕が1番印象に残っているのは、お父さんがまだ仏壇の前で手を合わせられていないこと。八田容疑者が捕まって、初めて仏壇の前に座られるのかなと。1日も早くそんな日が来ることを願っていると思う」と遺族を慮った。

続けて「この状況は、子どもがいるものとしては想像を絶する。そんな中でも、『捕まえる』『いい方向に向かうのなら』と、遺族は番組の取材に答えてくれているだろうから、一丸となって番組をやらせていただけたらと思う」とコメント。さらに、ジュニアは「『今日起きたら、八田容疑者が捕まったニュースが流れてくるんじゃないか』と日々思いながら携帯を見ている」と打ち明けた。

最後に、遺族からの質問「芸能界や東京の人で、この事件や八田與一のことを知っている人はどれくらいいると感じますか?」について、ジュニアは「この番組を通して知っている人が増えたことは間違いないが、それほど多くはない」と回答。その上で「1人で2年間逃げ続けるのは無理だろうから、協力者がいると思う。もしかしたら、指名手配されていることを知らずに協力してしまっていることもあるだろう。そういうことのないように、情報をいっぱい流して、みんなに知ってもらうことが1番。事件を風化させないことは不可能だから、そのスピードをいかに遅らせるか。そして、その間に何としてでも捕まえてもらいたい」と語った。

6月30日の放送でも、この事件について特集。八田容疑者を知る人が語る「新たな人物像」を伝えたほか、番組スタッフによる全国各地の聞き込み、過去事件の逃走犯の潜伏先を調査した。