カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。

いつもガジェット通信ではアレンジレシピを紹介する記事を中心に執筆していますが、普段から研究としてカップ麺をよく食べているので、1か月で食べたカップ麺のなかから個人的に美味しいと感じたカップ麺ベスト5を紹介しています。

今回は2024年6月のランキングです。新旧問わずに美味しいと感じたものを選んだ個人的なランキングではありますが、皆さまのカップ麺選びの参考にしていただければ幸いです。

第5位:まるか食品 ペヤング スパイスカレーやきそば

5位はまるか食品の「ペヤング スパイスカレーやきそば」。最近はかつてのおふざけ路線にはブレーキをかけつつも、畳み掛けるように新商品をリリースしているペヤングシリーズ。

5月の新商品の数を調べてみたら、公式サイトに掲載されているものだけで実に6種類も発売されていて笑っちゃいました!(ペヤングヌードルを除いても6種類!)

この「スパイスカレーやきそば」は食べることができた新商品の中でも一番好きな味かつペヤングらしい味。

繊細さはなく豪快で、スパイスをバチバチに効かせた野郎飯カレーといった感じ。味濃いめ。その中でも後引くスパイスのパワーがすごい。辛さもなかなか強烈です。

流行のスパイスカレーって、どちらかというと繊細なスパイスのハーモニーという印象があったんですが、ペヤングなりの解釈だとまあこうなるよなあと。米もモリモリ食えちゃうカップ焼きそば。実にペヤングらしく、ジャンクでウマい!

第4位:ヤマダイ 手緒里庵 冷やし手延そうめん

4位はニュータッチ凄麺でおなじみヤマダイの和風カップ麺シリーズ「手緒里庵」の新作「冷やし手延そうめん」。これはカップ麺業界の大事件だ! と感動し、思わず別で記事も書いてしまいましたよ。

とにもかくにも、茹でたてのそうめんの繊細な食感が、熱湯を注いで3分で再現できちゃうのが凄すぎる。しかも麺は「揖保乃糸」のものを使用。うまくないはずがない!

味付けは鰹をはじめ5種類のだしをブレンドしためんつゆベースで、大量のかつおぶしや乾燥梅のアクセントなどもいい感じ。文句なしでウマい!

ただ、クオリティが高すぎて普通に茹でるそうめんと大差がないため、「これなら普通にそうめんを茹でたほうが安上がりなのでは」と感じてしまう人がいるのも間違いなさそう。逆に、麺を茹でるのが苦手な人は重宝しそうなカップ麺ですね。

第3位:セブンプレミアム らぁ麺飯田商店 しおらぁ麺

3位はセブンプレミアムの「らぁ麺飯田商店 しおらぁ麺」。言わずと知れた超人気店監修のカップラーメンで、製造はマルちゃん。過去にもセブンプレミアムから飯田商店のカップ麺はいくつか発売されてきましたが、今作も非常に見事な仕上がりとなっていました。

スープは透明で見るからにあっさり系の塩味。だけどすごくいろいろな旨味が折り重ねられていて、豚や鶏のやさしい味が凝縮。ものすごくいい味で、ツルツルのノンフライ麺とも相性抜群。このコンビネーションだけでめちゃくちゃ幸せになれます。

具材の種類は少ないけど、焼豚が2枚入っているのは嬉しい。土台がしっかりしてるからお好みでネギや味玉あたりを足しても全然負けないので、セブンイレブンで一緒に調達しちゃうのも大いにアリ!

第2位:マルちゃん 正麺 ニボ玉

2位はマルちゃん正麺カップの新作「ニボ玉」。煮干しとタマネギでニボ玉ってことですね。

こちらは“セメント系”とも呼ばれる濃厚な煮干しラーメンの表現にチャレンジしたカップラーメンなのですが、その見事な表現力には思わず唸らされました。

最近はスープの濃厚さをとろみで偽装するというのがカップラーメン業界のトレンドだったりするっぽいんですけど、今作はとろみだけに頼らずしっかりと味が濃厚。煮干しの旨味と豚のまろやかさを丁寧に重ねたスープに、煮干し粉末のザラッとした感じも加え、見事に“セメント”感を表現していました。

そしてとろみがついているから、スープがパツッとした細麺に絡むこと絡むこと。麺をすすれば口のまわりもスープでベタベタ。これを拭きながら麺をすするのを繰り返すなんて、もう完全に煮干しラーメン店での所作じゃん!

カップの底に沈みやすいけど大きめのタマネギもシャキシャキした食感も最高だし、まさに王道で正統派な濃厚煮干しカップ麺でした。これはぜひ今回限りにせず願わくば定番入り、それが叶わなくとも毎年期間限定で発売されるような扱いにしてほしいですね。

第1位:マルちゃん 正麺 濃厚担々麺

2024年6月はなんとマルちゃん正麺カップがワンツーフィニッシュ。1位はファミリーマート限定で発売されている「マルちゃん正麺 濃厚担々麺」を選びました。

こちらは昨年も限定で発売されているんですけど、満を持して今年も発売。なので順位付けに悩みつつも、やっぱりちょっと圧倒的なので1位ということにしました!

麺はもはや茹でたての生麺と大差がない正麺クオリティだし、スープはあと引く辛さとゴマのコクが中和。濃厚さを演出するとろみも露骨じゃないし、サイズは細かいけどチンゲン菜の食感もアクセントになってるし、もはや担々麺のカップラーメンの頂点に君臨しているといっても過言じゃないですね。本当に素晴らしくウマい!

でも個人的にこの「正麺 濃厚担々麺」の一番好きなところは、ゴロゴロ入っているミンチ肉にカップ麺らしさを感じられるところだったりします。これ、カップヌードルの謎肉っぽい肉なんですよね。

それ以外は本当に店で食べるラーメンに近いから、もはや比較対象が店のラーメンになっちゃうんだけど、このミンチ肉が口に飛び込んでくるたびに「そういえばこれカップ麺なんだよな」と、味と一緒に凄さも噛み締められるんですよ。それが実にいいんです。

カップラーメンのいいところもエッセンスにした、極めて本物に近いカップラーメン。最高でした!

総評

以上が2024年6月の美味しかったカップ麺ベスト5でした。次回は8月上旬頃に2024年7月のランキングを発表予定です。どうぞお楽しみに!



https://youtu.be/83cc1zBPlpU [リンク]

動画でも解説しています!

(執筆者: ノジーマ)