6月27日、任天堂の第84期定時株主総会が開催されました。

質疑応答で株主からの「スマートフォンなどにAIを搭載する取り組みが進んでおり、日常生活におけるAIの存在感が高まることが期待される。任天堂のAIを活用した取り組みについて聞きたい」と問われた古川俊太郎社長の回答が海外で話題となっています。



https://x.com/Stealth40k/status/1808500570384142346

上記質問に対する古川社長の回答は以下のとおり。

「ゲーム業界においては、以前から敵キャラクターの動きなどにAIに近い技術が取り入れられてきたため、ゲーム開発とAI技術はもともと近い関係にあったと考えています。昨今話題になっている生成AIは、よりクリエイティブなこともできますが、一方で、知的財産権に関する問題等も有していると認識しています」

「当社にはこれまで何十年もの間、お客様に最適なゲーム体験を作り続けてきたノウハウがあります。技術の発展に対しては柔軟な姿勢で対応しつつも、単純に技術だけでは生み出すことのできない当社ならではの価値を、これからもお届けしていきたいと考えています」



https://x.com/gamedevdotcom/status/1808853262168174984

生成AIを否定していないものの、技術だけではプレイヤーに最適なゲーム体験は作れないという古川社長のコメントは誤訳やミスリードも含め広く拡散され、SNSでは様々な声が飛び交っています。

・常に目の前の一本の木だけでなく、森全体を見渡しているのが任天堂

・5年後には任天堂も生成AI使ってると思うけどな

・ローカライズには生成AI使ってもいいんじゃないか

・任天堂みたいなクリエイティブなゲーム会社には生成AIは不要でしょ

・才能の宝庫みたいな会社に生成AIとかいる?

・任天堂は生成AIを絶対使わないとは一言も言ってないよ

・AIで面白いゲームが作れるならやってみろって

・ファンメイドの作品に対して強硬な任天堂だからね

・任天堂が成功している理由が垣間見えるコメント

Photo by Enrique Vidal Flores on Unsplash

※ソース:

https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2024/qa2406.pdf

(執筆者: 6PAC)