新木優子「『キングダム』は肉体的にも精神的にも強さを求められた」30代になった今の想いとは?

鮮やかなカラーパレット、軽やかな素材感や肌見せを楽しめる夏が到来。新木優子さんが、夏らしさはそのままヘルシーに品よく映えるスタイリングをシェア。はじまったばかりの30代にまつわる等身大なインタビューも必見です。

「いつだって挑戦ばかりだけど、覚悟を決めて、最善をつくしていく」

レースドレス¥418,000/クイーン アンド ジャック(エスティーム) ピアス¥71,500、リング(右手中指)¥462,000、リング(右手人さし指)¥199,100/以上マリハ

(広告の後にも続きます)

地道な積み重ねのおかげで、不安も迷いもなく迎えた30歳

ー「びっくりするくらい、いい意味で何も変わらずにすっと30歳になっていました」と新木さん。以前と変わらず凜としながらも、どこかやわらかさが溶け込んだような佇まい。

「30歳はひとつの節目ですし、25歳くらいからなんとなく30歳の自分を見据えて、1年、1年を重ねてきたのも大きいと思います。積み重ねてきたもののおかげで今があるから、へんに力んだりすることもないのかも。まだ始まったばかりですが、30代は楽しみしかないですね。今こうして、おおらかでいられるのは、充実して楽しそうに過ごす先輩方の背中を見てきたから。『絶対、楽しいよ!』と何度も耳にしてきたし、実際に本当に楽しそうですごく励まされます。

私自身も、30歳になってから、自分の中で凝り固まっていた殻のようなものがむけて、ゆで卵みたいにトゥルンと生まれ変わったような感覚があるんです(笑)。20代は試行錯誤の繰り返しで、『これがダメならこうしてみよう』ともがいていた時期。自分なりの価値観や経験則が培われて、それが自分を守る殻というか、鎧のような役割にもなっていました。バランスが難しいけれど、本当に大切なものを守ったり、自分とは違った意見にぶつかっていくためにも殻は必要なもの。でも、ときには衝撃を受けて殻を破り、新しい自分にならなきゃいけない。これからも、〝殻を作って、殻を破る〟を繰り返していくんだろうなと思います」

ーキャリアを重ね、中堅といわれる立場になった今、新木さんは歳を重ねているという実感が「嬉しい」という

「後輩でいるのってすごくラクなんですよね、周りには頼れる人がたくさんいるので。先輩になった今、何かを教えたり、ときには叱ったりするのはこんなにもエネルギーが必要なのかと痛感します。自分が若い頃は、なんでこんなに怒られるんだろう?・・・と思っていたけど、今なら、あのとき大切な時間と労力を使って指導してくださっていたんだなと理解できる。昔わからなかったことが、わかるようになれるのも嬉しいし、そういった役割を与えられるのもありがたいことですよね」