編集部の「これも食べたい!」
フレンチトースト
フレンチトースト 950円。メープルシロップと粉糖がかかり、バニラアイスクリームと生クリームが添えてあります。
原さんの手によるデザートメニューはこちら。薄切りのソフトバゲットを卵液に浸し、しっかりと焼き色をつけたフレンチトーストです。とろんとやわらかなクラムとクラストの食感の違いが鮮やかで、焼き目の香ばしさもひとしお。甘味にはきび砂糖を使っていて、バニラアイス、生クリームとひとつになってちょうどいい甘さに仕上げているそうです。
電気店だった場所をリノベーション。壁側のカウンター席は、廃材を使ってDIYしたものだそう。
デザートのみならず、豆乳とオリーブオイルで作る自家製マヨネーズを使い鉄板で焼き上げるサンドイッチや、季節のスープなど、さりげないこだわりが詰まったメニューは、どれもほんとうにおいしい。これは、原さんを中心に、スタッフ全員がおいしいと思えるまで、妥協せず、試行錯誤を重ねた賜物です。
「efish」からそのまま受け継いでいるメニューは、ライムジュースぐらいだそうですが、実はスタッフみんなの”もっとおいしく”という心意気こそ、伝説のカフェから受け継いだものだと原さんはいいます。そのスピリットこそが、「ha ra」を心に残るカフェにしています。
教えてくれた人齋藤優子/Yuko Saito
『BRUTUS』『&Premium』など、雑誌を中心に執筆しているライター。食に関する取材が多く、しばしば関西を訪れているうちに、関東とは違う食文化をもっと知りたくなり、2018年に京都にも拠点を設ける。現在は京都と東京を行ったり来たりの日々。
DATA(ハラ)
ha ra
京都府京都市上京区梶井町448-62
075-285-4821
営業時間:10:00~19:00
定休日:火(ほか不定休あり)
\from Editor/
1997年、東京・駒沢に「バワリーキッチン」が誕生。カフェブームが東京を席巻しはじめていたころ、聞こえてきたのが、京都の鴨川沿いにできた「efish」の評判でした。それから25年あまり。「ha ra」はオープン4年目ながら、カフェカルチャーがこの地にしっかり根付いていることを実感させてくれました。
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
写真/吉村規子 文/齋藤優子 企画・編集/吉村セイラ