『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する悪魔の実には、バラエティに富んだ能力や強さを発揮するものが多く存在します。今回はそのなかでも、兵力の確保に優れて長期戦で無双できそうな悪魔の実を振り返ります。
モリアが描かれた『ONE PIECE Log Collection “THRILLER BARK”』DVD(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
【画像】うわ、弱っ これが「最弱の悪魔の実」の能力者です(4枚)
戦略次第で戦場を無双できそうな能力の持ち主は?
『ONE PIECE(ワンピース)』において、キャラクターの強さに関わるカギのひとつである「悪魔の実」には、戦闘に長けたものからユニークなものまで、さまざまな能力が存在します。では、長期戦において「最強」といえば、どの「悪魔の実」を思い浮かべますか?
カゲカゲの実
元王下七武海で「スリラーバーク海賊団」を率いる「ゲッコー・モリア」が持つ「カゲカゲの実」は、自身の影を自在に操ったり、他人の影を奪ったりできる能力です。
他人から奪った影は、死体や物に仕込むことで、痛みを感じない不死身のゾンビ兵を生み出せます。作り出されたゾンビ兵はモリアに「服従」するため、自らが体力を消耗せずに戦うことが可能です。実際に原作第457話で、モリアが伝説の魔人「オーズ」の死体に「モンキー・D・ルフィ」の影を仕込み、巨大な「スペシャルゾンビ」として目覚めさせました。
また、影を切り取られた者は日光に当たると消滅してしまうため、影を切り取った敵を太陽光の下で行動できない状態に追い込むなど、相手の戦力を削ることもできます。環境次第では相手を即死させることも可能な能力と言えるでしょう。
体力を消耗しない、という点でいえば長期戦でとても有利な能力になりそうです。
シロシロの実
「最悪の世代」のひとりで「ファイアタンク海賊団」頭目である「カポネ・ベッジ」の「シロシロの実」は、能力者の身体を城に変え、体内にあらゆるものを収容できる無限空間を作り出す能力です。多くの兵を潜ませておくだけでなく、馬や砲台などの兵器も小型化して収納できるため、戦闘に向けて膨大な兵力を備えられます。
収容されたものはベッジの体外に出ると元の大きさに戻るため、いとも簡単に奇襲を仕掛けられそうです。戦略的に使うことで、優位に立ちやすい能力といえるでしょう。
さらに攻撃面だけでなく、自身が大要塞と化してなかにいる者を守るなど、防御力においても優れています。作中では、第870話で当時四皇の「ビッグ・マム」こと「シャーロット・リンリン」の猛攻に耐え続け、敵陣から脱出するための策を練る時間を稼ぐという活躍もみられました。
避難場所がある、という点では、部下たちが交代で休憩することも可能なため、長期戦においても有利と考えられそうです。
ソルソルの実
元四皇である「ビッグ・マム」の「ソルソルの実」は、魂を操れる能力で、他人から寿命を吸い取ったり、無機物に魂を与え、自身に絶対服従する「ホーミーズ」を生み出したりできます。
他人の寿命を支配できる恐ろしい能力であるうえに、ビッグ・マム自身の魂から具現化した「特別なホーミーズ」は、戦闘面において大きな威力を発揮します。彼女は自身の純粋な戦闘能力に加え、太陽の「プロメテウス」や雷雲の「ゼウス」「ヘラ」、二角帽の「ナポレオン」を従わせて自在に戦っていました。炎や雷などそれぞれの特性を使った攻撃や、ホーミーズが合体して技を繰り出すなど、汎用性も高いといえるでしょう。
さらに第1031話で、四皇の座を狙う「トラファルガー・ロー」と「ユースタス・キッド」に追い詰められたビッグ・マムが「百獣海賊団」の部隊「ギフターズ」の魂を奪ってホーミーズを強化し、彼女自身の寿命1年分を使って自分を巨大化させるという能力まで見せています。
ビッグ・マム自身の生命力がすごいから能力も協力、という可能性も十分にありますが、少なくともさまざまな能力を持つ仲間を持てるという意味ではほかの悪魔の実と比べても最強に近いのではないでしょうか?