まずはインパクトの仕方をよくする。次に方向性を上げる。そして、状況やピン位置に合わせて球筋の打ち分けもできるようになる。アイアンがどんどん上達していき、ベタピンにつける腕が身につくアイアンの練習法を若手女子プロがレッスン。
このドリルでバーディチャンスをたくさん作り出そう!
インパクトのフェースの向きと出球に集中!
「体の回転を使いながら目印に向けて真っすぐ打ち出すと方向性がよくなります」(山田)
アイアンでベタピンショットを打つには、出球のコントロールがとても重要。そこで私は、目標を決めてターゲットラインをイメージしたら、ボールの30センチ先に目印を設定。そこに向けてボールを真っすぐ打ち出す、という練習を繰り返します。
出球の方向は、スイング軌道よりフェースの向きで決まるので、インパクトで設定した目印とフェースが正対するように振り下ろす。フェースの向きと出球に集中することがポイントですよ。
インパクトのフェースの向き
写真はわかりやすいように目印をボールに近づけているがインパクトでその目印とフェースが正対するのが理想的
フェースが左を向くと、ボールは左に飛び出す
フェースが右を向くと、右に飛び出す。出球はフェースの向きで決まる
目印はティーでもコインでもなんでもOKです!
フォローはインに振り抜く
クラブを目標方向に真っすぐ出しすぎると、手とクラブが体から離れてしまうので注意。フォローは体の回転とともにクラブをインサイドにしっかり振り抜くことが大事
山田彩歩
●やまだ・さほ/1998年生まれ、北海道出身。157㎝。21年のプロテストに合格。24年シーズンはステップアップツアーのフンドーキンレディス9位。得意クラブはアイアン。フリー。
構成=小山俊正
写真=相田克己、田中宏幸