クラブのなかで、もっともテクノロジーの進化が著しいのがドライバー。さまざまなタイプがあって、どれも「飛んで曲がらない」と高い評価を得ている。
その人気・話題の新作ドライバーたちは、どんなゴルファーに合うのか?編集部が気になるドライバーを絞って、ギアのご意見番・鹿又芳典に試打・解説を依頼。
鹿又に加え、タイプの違う3人のアマチュアのコメントも参考に、いちばん飛ぶドライバーを手に入れよう!
ピン G430 MAX 10K
SPEC
●体積/460cc ●ロフト角/9、10.5、12度
●シャフト(フレックス)/ALTA J CB BLACK(R、SR、S)ほか
●長さ/45.75インチほか
●重さ/約302g(ALTA J CB BLACK・SR) ●価格/10万4500円~
【鹿又Check】今までになかった高MOI&低スピンの融合
第一印象として「よく作ったな!」というドライバー。慣性モーメント10000g・㎠というのが話題ですが、本当にすごいのは慣性モーメントが大きいのにスピン量が少ないこと。
慣性モーメントを大きくすると後方にウエイトを配置するのでスピン量が多くなるのに、これは「G430 MAX」より300回転くらいバックスピン量が少ないです。
【ライターN】G430 MAXより飛んでチーピンが出ない
単純に「G430 MAX」と比較すると飛距離が伸びていました。「G430 MAX」よりつかまりを抑えているので、チーピン癖があるゴルファーにオススメです。
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ピン G430 MAX 10K HL
SPEC
●体積/460cc ●ロフト角/9、10.5、12度
●シャフト(フレックス)/FUJIKURA SPEEDER NX 35・45
●長さ/46インチ ●重さ/約272g(FUJIKURA SPEEDER NX 35)
●価格/10万4500円
【鹿又Check】40g台の純正シャフトも飛び系!打点のバラツキに強い
ヘッドの特徴は「G430 MAX 10K」と同じで超・高慣性モーメントなのにスピン量が抑えられています。ヘッドスピードが遅くても、スピン量が多くて打点がバラつくゴルファーはたくさんいるのでそんなゴルファーにハマると思います。
40g前後の純正シャフトは、スピード感があって飛距離アップにもつながりますね。
【シニア代表】余計なことしないでオートマチックに
手を使ったり、力を入れたり、余計なことをしないでオートマチックに打つと楽にナイスショットが打てます。フックフェースに見えますが、つかまりすぎることもありません。
試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。
ベテラン編集者M
●ドライバーのHS40前後、平均スコア85。ゴルフも編集者歴もベテランの域で「ドライバーは飛距離じゃない!」というが、それも強がりになってきた50歳。
シニア代表・氏家英助さん
●ドライバーのHS30後半、平均スコア90台。同年代の仲間とゴルフ同好会を結成し、月4~6でラウンドを楽しむ80歳。メンバーに負けない飛距離がほしい!
ゴルフライターN
●ドライバーのHS42前後、平均スコア90前後と、世の一般男性ゴルファーに多いタイプ。ギアの知識はかなり豊富で、あらゆるゴルフメディアで執筆中。
構成=野中真一、編集部
写真=田中宏幸
協力=ジャパンゴルフスクール