月刊コント“15周年”で明石家さんま登場! お~い!久馬が語る意外な素顔「すげえなと感動しました」

NSC時代から「お前は作家になったほうが…」

久馬が所属するザ・プラン9は、それぞれのメンバーのピンでの活動も精力的です。メンバーからR-1王者を輩出し、浅越ゴエやヤナギブソンがテレビ番組のロケやリポートで活躍するなか、久馬は作家業と芸人を兼任しています。いまや”芸人作家”の先駆けともいわれますが、どのような経緯で作家業を手掛けることになったのでしょうか。

――どのような経緯で作家としての活動を始めたのでしょうか?

R-1とかもあって、メンバーがみんなピンで活躍し始めました。でも、僕は浅越ゴエやヤナギブソンみたいに上手くリポートで「美味しいー!」とかできない。じゃあ、オレどうしよう、ってなったときに「ネタなら書けるな」と考えました。それでマネージャーに、ネタを書かせてくれる人がいないか相談していたところ、同期のメッセンジャー・黒田(有)がネタ作成を依頼してくれて。それから中川家やテンダラーのネタを書くようになって作家業が始まりました。芸歴12、13年目のときですね。

――久馬さんは”芸人作家”のパイオニア的な存在だと思います。

NSC(吉本総合芸能学院)にいたときも、講師の方から「お前は作家になったほうが……」と言われていたんです。僕と桂三度と松本真一の3人がずっと言われていて。いま思えば、あの講師の方の眼は鋭かったなと思いますね。


出典: FANY マガジン

――月刊コントでは、バラバラのネタを久馬さんがまとめて、“最後にひとつのエンディングに繋がる”演出が醍醐味ですが、毎回、どのようにしてひとつにまとめているのでしょうか?

いまでも全員の台本が来たときは1回、天を仰ぎますね(笑)。無理やわーって(笑)。けど、いままで今月は繋げられませんでした、というのはない。いまは、なんとなくコツがつかめてきました。それでも、(ハリウッド)ザコシショウとか野性爆弾みたいなタイプの芸人が出るときは、呼ぶときから気合い入れてますね。何回も出てくれてるメンバーには、僕を困らせたろってことなのか、「どう繋げるの?」という台本を出してくるのもいますね。ビスケットブラザーズとか。

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「お笑い向上委員会」とか「さんま御殿」になっているかも…

今回の公演は、そんな久馬の約20年の作家としての歴史、そして月刊コントとして15年の歴史が凝縮されたものでした。当日のステージで、さんまは「水族館館長」として登場! 事前インビューで久馬は、こんなことを語っていました。

――やはり皆さん気になるのは、さんまさんがどのような役柄で出るのか、というところだと思うのですが、いまどんな構想になっているのでしょうか。

どこまでやってくれるのかな、というのはあります。可能なら「ブラックデビル」とか、やってほしいですけど(笑)。やっぱりお客さんが「このくだり見たかったなあ」というものを入れれたら、という気持ちはあります。もしかしたら「向上委員会」とか「さんま御殿」みたいになって、ただのトークイベントになっているかもしれませんが(笑)。

――それもそれで、すごく見てみたいですけどね(笑)。では、最後に15周年記念公演に向けた意気込みをお願いします!

さんまさんに出ていただけるということで、15年続けていて本当によかったなと思います。さんまさんの台詞を書くのはプレッシャーもありますが、さんまさんをスベらすわけにはいかないので、頑張りたいと思います!


出典: FANY マガジン

今回のインタビューで、テレビを見ているだけではわからないさんまさんの”繊細さ”と”お笑いに対する情熱”を感じました。久馬さん自身、そして月刊コントが積み重ねた歴史と、さんまさんの熱が合わさった“奇跡”の公演が大盛況に終わったいま、この“月刊”のライブは早くも次の「15年」に向けて歩み出しています。

次回は、8月21日(水)の「月刊コント立命館号」。”お笑い怪獣”のあとは、なんと学生お笑いとのコラボです。まさかのギャップ! これを久馬さんの職人芸でどう料理するのか――ちょっと考えただけでも楽しみです!