320ヤード超飛ばすコツ!“飛ばし屋”・河本力のスイングを解説

身長が高いほうが有利とはいうけれど、小柄でも飛ぶ人がいるのも事実。

逆に身長が高いなりの苦労もある。

自分の体格にあった飛ばし方を見つけることで、さらなる飛距離&方向性アップにつなげよう!

【大柄】力を余すことなく伝える「剛」と「柔」のコラボレーション


Point:アドレスから一切動かない右足がパワーを受け止め、「飛ばし」のエネルギーを溜めている

アドレス〜バックスイング

非常にバランスのいいアドレスで、どっしりとしています。バックスイングでは手が体から遠く離れ、スイングアークがとても大きい。飛ばす選手にほぼ確実に見られる特徴的な動きです。

また体重移動はしていますが、しっかりと右足で受け止めているため、体が横へ移動する動き は見られません。

トップ

大柄な選手としては珍しく、柔軟性がとても高いのが河本選手の特徴。腹部のねじれも大きく、シャフトは地面と平行よりも少し深いところまで回転しています。

これは腕で無理やり上げているのではなく、背筋の柔軟性、肩甲骨の滑らかな動きがあることの証明です。


Point:強烈な左足の踏み込みが高速回転に変換される

切り返し〜ダウンスイング

切り返しでは一瞬沈み込み、この瞬間に左足へ大きく圧力がかかっています。この左足の踏み込みによって一気に骨盤の向きをターゲットへ向け、持ち前の柔軟性を生かして体幹部分に絶大なストレッチをかけている。

最大限まで伸ばされた筋肉がもとの長さへ戻ろうとするので、インパクトに向けて上体および、クラブはぐんぐんと加速していきます。

インパクト

インパクト直前では、すでに手元がボールの上を通過しようかというタイミングで、いまだにクラブヘッドは腰の高さにあります。この大きなラグもまたハードヒッターの特徴です。

河本選手の場合、ここから両足で地面を蹴った力でクラブヘッドをリリースしていきます。

いかがでしたか? 身長の高い方は河本力選手のスイングを参考に飛距離&方向性アップに繋げてみてください。

河本 力
●かわもと・りき/2000年生まれ、愛媛県出身。183cm、86kg。23年のドライビングディスタンスは322.58ヤードで1位。22年にプロデビューすると2勝をあげ、その圧倒的な飛距離に新時代を感じさせた。姉は女子プロの河本結。大和証券所属。

解説=岩崎ルイ
●いわさき・るい/インスタグラムの投稿が人気沸騰中。わかりやすい解説とイケメンのルックスに女性ゴルファーからも人気が高い。難解な物理や流行りのキーワードよりも「基本」に重きを置いたレッスンを得意としている。

写真=ゲーリー小林
撮影トーナメント=BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ2023、パナソニックオープンレディース、ワールドレディス サロンパスカップ