豊作の2024年の春アニメが終わりを迎え、多くの視聴者を惹きつけた作品のなかには、続きが気になる終わり方をした作品もありました。ファンとしては続編を期待してしまいますが、制作は決定しているのでしょうか。
『怪獣8号』キービジュアル第2弾 (C)防衛隊第3部隊 (C)松本直也/集英社
【画像】え…っ? 本当に地上波でやってる? こちらが「キワドイ描写」も話題の2024夏アニメです(5枚)
最終回で続編制作が告知
大豊作といわれた春アニメも放送が終わり、『響け!ユーフォニアム3』や『ガールズバンドクライ』など、感動の最終回を迎えた作品も多くありました。一方で、『鬼滅の刃 柱稽古編』のように続編に続く終わり方で、ファンをやきもきさせた作品もあるようです。
『怪獣8号』(作者:松本直也)
新たな戦いの幕開けを示唆したところで終わりを迎え、すぐに続編制作決定が告知されたのが、「少年ジャンプ+」で連載中の同題マンガが原作の『怪獣8号』です。
本作は、人類を襲う怪獣が多発する日本が舞台です。主人公「日比野カフカ(CV:福西勝也)」は謎の生物が体内に入ったことで、「怪獣8号」と呼ばれる怪獣へ変身できる身体になってしまいます。怪獣を討伐する「防衛隊」への入隊を夢見るカフカは、正体を隠しながら入隊試験を受け、念願の防衛隊に入隊しました。
しかし、怪獣に襲われて仲間や町が危機に陥ったのを目の当たりにしたカフカは、ピンチを救うために、仲間の前で怪獣8号に変身してしまうのです。正体がバレたカフカは本部施設へ移送され、怪獣8号の処理を宣告する日本防衛隊長官「四ノ宮功(CV:玄田哲章)」と、死闘を繰り広げます。
カフカは猛攻を受けて暴走状態になりますが、自力で身体のコントロールを取り戻し、四ノ宮功に怪獣の力を制御できると判断され、処分を逃れました。しかし、最後に敵キャラの「怪獣9号(CV:吉野裕行)」が新たな戦いを予感させる不穏な発言を残して1期は幕を閉じ、その直後に番組内で続編制作が発表されました。
SNSでは「今後の展開が気になりすぎるから続編制作は嬉しい」「続編では怪獣9号との戦いが本格的になるのかな」と続編を喜ぶ声や、その内容を考察するファンの声が多数出ていました。
『WIND BREAKER』(作者:にいさとる)
「マガジンポケット」で連載中の同題マンガが原作の『WIND BREAKER』も、新たな戦いへ向かうところで終わりを迎え、すぐに続編制作が発表された作品のひとつです。
特徴的な容姿ゆえに、他人に拒絶されていた孤独な主人公「桜遥(CV:内田雄馬)」は、超不良校と名高い「風鈴高校」の頂点を目指して入学します。しかし、風鈴高校は街の平和を守る集団に変わっていて、桜も街の安全を守ることになりました。桜は集団の活動を通して、人の温かさに触れたり、人との関わり方を知ったりと、仲間や街の人たちなど大切なものを得ていきます。
最終回ではクラスメイトの「杏西雅紀(CV:坂田将吾)」が、彼の幼なじみを巡って不良チーム「KEEL(キール)」と接触した結果、トラブルへ発展していました。事情を知った桜やクラスメイトが、友達のために一丸となってキールの元へ向かおうという熱い場面で終わりを迎え、その直後に番組内にて『WIND BREAKER Season 2』の2025年放送が発表されたのです。
この最終回について、SNS上では「なんて続きが気になるところで終わってるんだ。2025年まで待てない!」と、続編を待ちきれない声や、「1話の桜からは考えられないくらいに成長した。友達のために戦うなんて青春だね!」と、桜の成長に感動するファンの声が続出しています。
『忘却バッテリー』キービジュアル (C)みかわ絵子/集英社・KADOKAWA・MAPPA
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続編制作の発表が待ち遠しい!ギャグとシリアスが混在した春アニメ作品
『忘却バッテリー』(作者:みかわ絵子)
一方で、続きが気になるラストを迎えながらも続編の発表がなかったのが、「少年ジャンプ+」で連載中のマンガが原作の『忘却バッテリー』です。
「怪物バッテリー」と恐れられた「智将」こと捕手「要圭(CV:宮野真守)」と、投手「清峰葉流火(CV:増田俊樹)」のふたりは、圭が記憶喪失になったことで野球部がない「都立小手指高校」へ入学しました。高校ではふたりに負けたことをきっかけに野球を辞めた実力者たちもおり、互いに触発された彼らは、発足したばかりの野球部に入部して甲子園を目指すことになります。
終盤では強豪校の一角「氷河高校」と練習試合を行い、記憶喪失後の圭の初ヒットをきっかけに小手指高校は初勝利を決めました。圭はこの経験を経て、記憶喪失になった後で初めて野球の楽しさを実感し、もっと上手くなりたいと記憶を失う前の自分、「打倒智将要圭」を目標に掲げます。
このままキレイに終わったかと思いきや、エンディング後には不穏なナレーションとともに、白黒の背景に赤字のタイトルが映し出される意味深な最後で締めくくられました。
続編がありそうなラストを迎えながらも制作の発表がなく、アニメから本作を見始めたファンからは「あの終わり方は絶対続編あると思ったけど、本当にないの?」という声があり、原作を読んでいるファンからは「ここまでがプロローグだからマジで続編やってほしい」と、続編を望む声があがっています。