ガクテンソクを継ぐ2代目「幕張ワン」誕生! 「ノリで言い出しただけだけど、無事に継承できて晴れ晴れした気持ち」

ノリから始まった「幕張ワン」

――劇場ファンのなかでも、「幕張ワンって何なの?」という人が多いようなのですが、あらためて説明をしていただけますか。

奥田 「幕張ワン」は、ほんまに僕らがノリで言いだしただけなんです。去年、東京に来たばかりのときに、幕張で行われる花火大会(幕張ビーチ花火フェスタ)の記者会見に呼ばれたんですよ。そのときのメンバーはエルフ、マユリカ、ギャロップさんで、特に幕張とも関係のないコンビが集まっていた。それで僕らは幕張の出番が多かったのもあったので、「そりゃあ、この会見に僕らがなしじゃ無理でしょうよ。大宮セブンっているでしょう? 僕らは『幕張ワン』ですから!」って言ったのがスタートです。

ヒューマン はー、なるほど!


出典: FANY マガジン

奥田 その記者会見を見た幕張の支配人が「『幕張ワン』って面白いっすね」と言ってくれて、それからいろいろなところで言うようになりました。

ヒューマン ほんまにノリからやったんや。それがいま、こうやって繋がってる(笑)。

奥田 支配人もノリノリになって、「ゴールデンウィークも出番を入れますよ。だって『幕張ワン』ですもんね!」みたいなノリが生まれた。ノリです、全部。

よじょう そのノリのおかげで、大型連休はほぼ幕張にいましたからね。

奥田 平日も僕らのスケジュールが空いているときは、「『ワン』が空いてる!」って、出番を入れてくれるようになりました。

ヒューマン やったあ! ほんまに僕、東京に来て「どんくらい劇場に出られるんかな?」って不安やったんで。これで1個軸足ができて、めちゃめちゃ安心ですよ。ほんまにありがたい。

一同 (笑)


出典: FANY マガジン

奥田 ただ、幕張に軸足を置くと、すごい半径の円ができちゃいますけどね。半径がもうEEZ(排他的経済水域)みたいになりますけど。

ヒューマン でも毎回、幕張が担保されているのは嬉しい。(会費収入が安定している)オンラインサロンをやっている人の感じというか。

よじょう ははは(笑)。

奥田 そうですね。幕張が1個あるんで、安心してください。

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ヒューマン中村「このバトンはつなぎたい!」

――確かに大阪から出てきた芸人さんは、固定の劇場出番を探すのが大変そうですよね。

ヒューマン そうなんです。

奥田 「ルミネは出られるのか?」とかね。不安がありますから。

ヒューマン 本当にそう。若手やったら無限大(ヨシモト∞ホール)とか漫才劇場(神保町よしもと漫才劇場)があるけど、僕は芸歴もけっこう長いですし、不安でした。今年からR-1の芸歴制限が撤廃されて、「もう1回目指そう」というときに、舞台の出番ってめっちゃ大事なんですよ。だから幕張に出させてもらえるのは、マジでめちゃくちゃありがたいです。

奥田 本当に去年の僕らとまったく同じ境遇ですよ。僕らも「THE SECOND 2023」のベスト32で負けて、手ぶらで東京に来ましたから。そっからのネタづくりで今年優勝。ヒューマンさんも今年のR-1の準決勝で負けてからの手ぶら東京ですよね?


出典: FANY マガジン

ヒューマン そう。ほんまに一緒や。これは、このバトンはつなぎたいですね!

奥田 縁起のいいもんになったらいいですよね。

よじょう ほんまやね!

ヒューマン だから、結果を出さないといけないプレッシャーもあります。いいバトンをもらったんで、このバトンを落としたらダメやっていうプレッシャーはすごい。

一同 (笑)

奥田 でも、無限に走れますからね。1年で(優勝を)決める必要はないんで。

よじょう 「幕張ワン」には、期限はないもんな(笑)。

奥田 ない、ない。