少女歌劇団ミモザーヌ「夏公演」のテーマはジャングル! 卒団のすずきゆい「6年間の集大成を見てほしい」

“短い”“長い”というより“濃い”6年間だった

――すずきさんは、卒団公演として特別な思いもあると思います。

すずき 正直、寂しい気持ちもすごくあるんですけど、今回の公演で、ミモザ―ヌのすずきゆいとしての集大成をお見せできるよう頑張りたいです。今回の卒団公演では、1期生のお披露目公演でダンスパフォーマンスした曲をもう一度、やらせてもらえることなりました。大きな喜びと少しのプレッシャー、緊張もありますけど、やっぱり「“今”のすずき、成長しましたよ! どうですか!!」という感じでブチかましたいです!

――2019年にミモザ―ヌが結成され、オーディションから含めると約6年にわたる活動となりましたが、振り返っていかがですか?

すずき “短い”“長い”というより“濃い”6年間でした。コロナ禍では先が見えずに不安で、ミモザ―ヌのお披露目公演も何度か流れてしまったんですね。やっとできたお披露目も無観客の配信公演で、当時はそれでも「やっとできた!」という喜びがありました。だけどすぐに「これで終わりにならないよね……」という不安に襲われて、あの時期はとにかく苦しくて、怖くて、正直、辞めようと考えたこともありました。

だけど、ここまで頑張ってこられたのは、私の大切な居場所を守り続けてくれた(総合演出の)広井王子さんやスタッフの皆さん、そして何よりメンバーの存在がとても大きかった。どんな私も受け入れてくれて、何度も「そのままのゆいでいいんだよ」「いまのゆいが好き」と言い続けてくれた、みんなのおかげなんです。仲間で、家族で、ライバルで……。すごく愛おしくて、かけがえのないメンバーたちと出会えたミモザ―ヌでの経験は、一生の宝物です。


出典: FANY マガジン

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ゆいの優しさとポジティブさに救われた

――メンバーの皆さんから、卒団を迎えるすずきさんに思うことはありますか?

いわむら うーん、あるかなー……。

すずき いま、すごい愛語ったのに!(笑)

いわむら フフフ……本当はいっぱいあります。ゆいと同じ1期生で入団して、ずっと一緒にやってきたんですけど、本当にゆいは、こんな性格いい子おるかっていうくらい、すごくきれいな心の持ち主。メンバーが落ち込んでいたり、私が怒られてしょんぼりしているときにポジティブな言葉をかけてくれたり、ゆいが「大丈夫だよ、いけるいける」って言ってくれるとすごく励みになって、そんなゆいの優しさやポジティブさにずっと救われてきました。

あと1カ月しか一緒に活動できないと思うと本当に寂しくて、まだまだ一緒にやりたいと思う反面、ゆいのダンスをもっとたくさんの人に見てほしいし、すずきゆいという人間を多くの人に知ってほしいという気持ちも大きいんです。だから、ゆいには、ミモザ―ヌから大きな世界へと羽ばたいて、ビッグになってほしいなと思います!

すずき (泣きそうな顔で)あっぶねー。

さかもと ゆいちゃんは同じ関東メンバーで、新幹線で通ったり、お泊りしたり、一緒にいる時間が長かったので、心の支えというか、ゆいちゃんには何でも言えちゃうところがあるんですよね。私はあまり人にグイグイいけるタイプではないんですけど、ゆいちゃんには何でも相談できるし、ちょっと反抗もできちゃう(笑)。

そんな存在がいなくなってしまうダメージは大きいですが、どんな相談にものってくれたゆいちゃんの背中をずっと見てきたので、次は私がそれを後輩たちにつなぎたいと思っています。


出典: FANY マガジン

すずき いいこと言うやん。

ちば ゆいとは同期なんですが、同じ1期生の中でも年齢差があったので、はじめは年が近い同士で集まりがちでした。それが、ここ数年で一気に距離が縮まった感じがあります。お互いに何も気にせず本心で付き合えて、ふざけたりしている時間が幸せやなって。レッスンの合間の疲れたときも、ゆいとふざけ合っていると癒されるというか、疲れが吹き飛ぶというか……。そんなふうに一緒に過ごしているから、あと1カ月という実感がなかなか湧いてこないんですが、残りの時間でゆいから学べることはすべて学んで、この夏公演はゆいのいいところをすべて出しきれる公演に仕上げたい。最後までよい刺激を与え合いながら、一緒に駆け抜けたいと思います。