佐々木朗希(無断転載禁止)

7月23、24日に開催される「マイナビオールスターゲーム2024」の出場選手が決定したが、千葉ロッテ・佐々木朗希(22)は出場の機会を逃した。

そもそも、監督推薦選手が発表された時点で、球界関係者は佐々木について「今年の球宴出場は絶望的」と語っていた。

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佐々木が一軍登録を抹消されたのは6月13日だった。同8日の広島戦に登板し、勝利投手になったが、5月28日にも一度登録を抹消されている。

理由は、共に上肢のコンディション不良だ。

「5月に抹消されたとき、吉井理人監督や黒木知宏投手コーチらは『そろそろ休ませないと…』という言い方でした。“このままローテーション通りに投げさせていたら、怪我をしてしまう”との意味です。いったん休ませて、6月の広島戦に先発させましたが、体力は依然、回復していませんでした」(野球担当記者)

今季の目標は“シーズンを通して、しっかりと先発ローテーションを守ること”だったはず。しかし、開幕から2カ月も経たないうちに、ご破算になってしまったわけだ。

佐々木朗希の「5カ年計画」が頓挫

「佐々木が入団した5年前、球団は『5カ年計画』を立てていました。5年後の今季、まさか、体力不足の課題が克服されていないとは思いませんでした」(前出・関係者)

原因は球団が過保護にしすぎたからなのか…。しかし関係者は「それは違う」と否定する。

「オフの間、佐々木がハードな練習を続けているといった情報は一度も聞かれませんでした。大谷翔平がストイックなオフを過ごしてきたのとは大違い」(同)

先の登録抹消の件だが、「これ以上投げさせたら、ケガにつながる」という首脳陣の判断に対し、佐々木は「投げられます」と反論していたという。

メジャーリーグ志望が強すぎて、日本でのヤル気を失ったとする情報は完全な間違いだが、育成の5カ年計画を口にする者はもういない。 体力アップができず、「チームからの信頼」や「ファンからの期待感」を失ってしまった。

「ロッテに限った話ではありませんが、二軍落ちした若手にはスコア付けなどの雑用も命じられます。勉強が半分、もう半分の理由はあえて屈辱感を与え、やる気にさせるため。でも、佐々木にはそういう雑用は割り振られません」(同)

球宴落選が、佐々木を奮起させるキッカケになることを願いたい。