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ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が止まらない。シーズン成績はアジア人初のメジャー三冠王も十分射程圏内で、日本時間7月17日開催のMLBオールスターゲームでは、日本人史上初となる柵越えホームランを放った。

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この大活躍に、日本メディアの大谷報道はさらに加速している。そんな中、大谷が活躍すればするほど批判を浴びている、対照的な組織がある。

大谷の新居を報じたとして、ドジャース出禁報道のあった日本テレビだ。

「日本テレビは5月の番組で大谷の新居をヘリによる空撮、近隣住民へのインタビューなどで報じたとして、同じく自宅を報じたフジテレビとともに、ドジャースから取材パスを剥奪される出禁報道がありました。フジは7月に『Live News イット!』と『めざまし8』で謝罪しましたが、日テレは未だ沈黙を続けています」(テレビ誌記者)

さらに後味が悪かったのは、その後の売却報道だ。

「大谷の新居は12億円だと報じられていますが、日テレ・フジの報道を理由に、セキュリティ上の事情から売却する意向であると伝えられました。当然、同情が集まり、日テレとフジ、特に謝罪すら行っていない日テレへの批判はより過激になっています」(同)

この逆風のさなか、オールスターでの活躍が報じられたことで、日テレにはすっかり「謝罪もせず沈黙しながら報道は続ける」というイメージがついてしまったようだ。

視聴者からは《謝罪もせずに堂々と大谷さん特集してるけど、大丈夫なん?》《もう日テレは大谷に関わらないで》《さすが日テレ、面の皮が厚い》《本当に信用できない》《イメージが悪過ぎる》など、厳しい意見ばかりが聞こえてくる。

さらに、ほぼ時同じくして、批判の火に油を注ぐタイミングの悪い発表もあった。着服問題のあった『24時間テレビ』のパーソナリティ発表だ。

日テレとしてはタイミングが最悪だった「24時間テレビ」制作発表

番組は視聴者から募金を集めてチャリティーへの啓発を促す目的で行われているが、昨年、地方の系列局で募金の着服事件が発覚。期間は9年、総額1000万円超もの規模とあって猛批判を受け、番組そのものの存立さえ危機に瀕していた。

これを受け、今年のサブタイトルは「愛は地球を救う」というおなじみのものから、「愛は地球を救うのか?」と疑問を投げかけるものに変更されている。

16日に行われた放送に関する記者発表では、毎年恒例のメインパーソナリティーを置かず、1時間ごとに1組の出演者が企画を行うリレー形式になると発表されている。しかし、この発表にも「そこまでして放送したいのか」「もうやめたらいい」と批判の声は根強い。

大谷の活躍があったのは、この会見の翌日。日テレとしては不幸にも、謝罪なしに大谷報道を続ける厚かましさと「24時間テレビ」に対する不満がバッティングしてしまったのだ。

片方でも勢いの強かった炎が合流したことで、もはや大炎上と言えるほどの勢いに発展。《大谷翔平の賠償金にされては困るから絶対に募金しない》《集まった金で大谷さんの新しい家探しにも迷惑料として貢献したらどうかね》など、募金にかけた皮肉も相次いでいる。

メジャーで三冠王もあり得る大谷と、視聴率三冠の日テレだが、両者に対する声援は真逆と言っていい。メディア不信が高まる昨今、なんとか信頼回復に努めてほしいところだ。