シューマッハ/左 五味侑也、右 中村竜太郎(C)サンミュージック

メジャーリーグのオールスター戦で、ドジャースの大谷翔平選手が日本人初の「柵越えホームラン」を放った7月17日、ある日本のお笑いコンビもアメリカで快挙を成し遂げていた。

「サンミュージック所属のお笑いコンビ・シューマッハが、全米で大人気のオーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』で“ゴールデンブザー”という賞を獲得。会場を熱狂させたのです」(お笑い業界関係者)

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「ゴット・タレント」シリーズは、アメリカやイギリスをはじめ、世界中で人気を博している公開オーディション形式のリアリティ番組。これまでにも、とにかく明るい安村や、ゆりやんレトリィバァなどが出演し、高い評価を受けている。

「つい最近もチョコレートプラネットがTT兄弟のネタを披露し、話題になったばかりです」(同)

シューマッハが獲得した“ゴールデンブザー”とは、審査員と司会者が「1シーズンに1度だけ押す権利がある特別なブザー」で、これを獲得すると自動的に飛び級で準々決勝に進出することができるという。

「歌手やダンサー、マジシャンなど、あらゆるジャンルの挑戦者がひしめく中、コメディアンとして“ゴールデンブザー”を獲得した例は少なく、ましてや日本人がこの賞を獲得する事自体、大変な快挙と言えます」(同)

海外でも通用するシンプルなネタ

奇跡を起こしたシューマッハは、埼玉県出身の五味侑也(ごみ ゆうや=37)と、香港出身・茨城県育ちという中村竜太郎(37)のコンビだ。

「コンビ名は、モータースポーツ好きの五味がF1ドライバーのミハエル・シューマッハから命名したそうです。2人とも別々のコンビで活動していましたが、いずれも解散。2013年7月に現在のコンビを結成しています」(同)

彼らの鉄板ネタは「動物ものまね」。なりきる動物の色に合わせた全身タイツを着用し、腹を上に向けてブリッジのような体勢で、犬や馬などのかぶり物を頭にのせるというシンプルな芸だが…。

シューマッハ (C)サンミュージック

「それが海外ではウケるんです。言葉も必要ありませんからね。今回も、最後に2人で披露したキリンで会場を爆笑の渦に巻き込み、見事“ゴールデンブザー”を獲得したのです」(同)

当サイトは、興奮冷めやらぬ2人を直撃。現在の心境を語ってもらった。

ーー“ゴールデンブザー”が鳴った瞬間は、どんな感覚でしたか?

中村「アニマルドリームを掴んだぞ!」

五味「あーゴールデンブザーかぁ、、ゴールデンブザー!!!!?」

ーー今後の抱負は?

中村「残りの芸人人生をかけ、地球上に生きる全ての動物に変身してみせます!」

五味「新種の動物として認可が下りるように頑張ります!」

M-1やR-1、キングオブコントといった国内賞レースの枠を飛び出し、次々と世界に挑戦する日本のコメディアンたち。シューマッハや後輩が、全米で大谷翔平のような評価を受ける日が来るかもしれない。