吉高由里子 (C)週刊実話Web

NHK局内に歓喜の声が沸き起こっている。

当初は「爆死、大コケ確定」と散々な言われようだった吉高由里子(35)主演のNHK大河ドラマ『光る君へ』が、なかなかの健闘ぶりを見せているからだ。

「今回は源氏物語をモチーフにした平安貴族の恋愛劇。しかも、登場人物の8割以上が同じ姓を持つ『藤原』。次に『源』。人物相関図を理解するのに時間が掛かり、視聴者離れが加速するとみられていたのです」(ドラマライター)

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合戦シーンがないことも不安要素の一つだったが、いざ蓋を開けてみれば視聴率的にも十分合格の数字を取っている。

6月30日に放送された第26回「いけにえの姫」で前半が終了したが、シングル視聴率は18回「帰路」(5月5日)の9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)のみ。

「それ以外は10%超えをキープしている。18回はゴールデンウイーク中のため、どうしても視聴率は下がる。想定内です」(事情通)

さらに、NHK幹部らを喜ばせたのが配信サービス「NHKプラス」における実績だ。

配信サービスも億単位の利益

「視聴した端末の数」を示すユニーク・ブラウザ(UB)で見ると、前作『どうする家康』全48話の平均視聴UB数は25.2万。これが全話平均の大河歴代最多となったが、『光る君へ』の初回は49.8万UBを記録した。

「しかも、各回30~40万回の再生数を記録している。これは、民放がTVerのCM収益で小銭を稼いでいる以上の意味合いがある。配信では主にF1層(20~34歳)が視聴していることが分かった。これだけで億単位の利益が生み出されるのです」(同)

NHK上層部が『光る君へ』の健闘を喜ぶ理由がもう一つあるという。

「コスパです。大河の制作費は1話当たり1億円だったのが、合戦シーンがなくなったことで今回は7000万から8000万円に収まっている。前枠の『どうする家康』の赤字分をチャラにしてしまった」(同)

大方の予想を覆した要因は何か。民放局で多くのヒットドラマを手掛けてきたフリーのプロデューサーは次のように分析する。

「ラブシーンの多さが『光る君へ』の勝因を決定づけたと断言してもいい」

確かに、ヒロイン・まひろを演じる吉高と藤原道長役の柄本佑は物語の節目節目で、これでもかというくらい接吻している。

「こうしたラブシーンが『エモい』と女性層の支持を集めているんです。要は、これまでの大河ファンとは明らかに違う新たな女性視聴者層を掘り起こしたのです」(同)

今後、吉高はNHKで「女王様扱い」されるはずだ。