氷川きよし(C)週刊実話Web

4月末に活動再開を発表した演歌界のスーパースター・氷川きよし(46)が、8月16日・17日に東京ガーデンシアターでコンサートを開催する。

“25周年記念”と銘打った全国ツアーもスタートさせるが、どこか盛り上がりに欠けており、氷川をデビュー時から知る芸能関係者らは、「氷川はこのままフェードアウトするのでは?」と危惧している。

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「氷川は約1年半も活動休止していたんですから、復帰は大いに盛り上がると思っていたが、それほど話題になっていない。所属していた『長良プロダクション』からの独立が円満ではなかったからでしょう」(大手芸能プロ役員)

新芸名「kiina」の使用問題も解決していない。

「氷川と関係が良くなかった長良プロの2代目社長Y氏は、日本音楽事業者協会の常任理事。大手メディアはトラブルを嫌いますからね。どうしても事務所に忖度しますよ」(同)

新芸名を事務所が商標登録

2000年に歌手デビューした氷川の“芸能界育ての親”は長良プロ会長だった長良じゅんさんだった。

元事務所関係者が言う。

「その会長が12年5月にハワイのゴルフ場で不慮の事故死。ここから歯車が狂い始めたのです」

生前に同プロ社長を継いでいた長男のY氏に対し、氷川は「愛情がない」と側近に不信感を漏らしていたという。

「その頃から独立の噂は流れていた。約5年前に氷川がイメチェンした際も、Y氏は大反対。関係はさらに悪化したんです」(同)

氷川は昨年1月から歌手活動休止に入り、契約継続を望んだ事務所との話し合いは平行線をたどった。

氷川にとって独立の障害となる「金銭問題」と「新芸名の使用問題」が横たわっていたからだ。

「氷川が東京・田園調布に豪邸を購入した際、長良プロが設定した約3億5000万円の抵当権が事務所への借金という形で残っていた。また、長良プロは氷川の独立を阻止するため、昨年5月に特許庁に『kiina』の商標登録を出願していたことが明らかになったんです」(芸能ライター)

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芸能活動が制限され続ける恐れも

しかし、この2つの問題うち、約3億5000万円の抵当権は氷川が金融機関から借り入れて返済したという。

残る新芸名の商標登録も、3月に特許庁が事務所側の出願を「公序良俗に違反する」として却下。事務所側は異議申し立ての意見書を提出している。

「長良プロは『氷川と話し合うので、もう少し待ってほしい』と主張しています。もっとも、長良プロは『氷川きよし』の商標登録はしてありますから、氷川きよしで権利が発生するビジネスは長良プロの許可なしではできない」(前出・芸能ライター)

しかも、氷川のファンクラブは、いまだに長良プロが運営しているのだ。

「つまり、氷川と長良プロの話し合いは長期化が予想され、その間は氷川の芸能活動は制限され続けます」

そのうち、嫌気がさした氷川が引退を決断するかもしれない。