暑いこの時期、屋外での作業に役立つの空調服(もしくは空冷服)は、作業以外のシーンでも使われるようになり、ファッショナブルなデザインも続々登場しています。
今年大注目のアイテムとなっている空調服ですが、気温が暑過ぎる環境で使用するのは危険を伴うようで、ちょっと変わった目的で実験した人のポストによって、その危険性が一気に拡散されました。
それでは詳しく見ていきましょう。
■夏のコミケで空調服を使うのは危険?
8月と12月に開催される同人誌即売会として知られる「コミックマーケット(コミケ)」。
会場の暑さ対策として空調服を使ったシミュレーションを実施したという猛者がXに登場。
夏のコミケに参加予定とのことで、「何度も炎天下や蒸し風呂状態の車内などで実験した」と、空調服を使用し、コミケと近い環境で使用してみたのだとか。
そうしたところ、「気温40度以上の炎天下や極暑の車内では意味がほぼ無い」という結論に至ったそうで、「お気をつけて。熱風を吹き付けられてかえってヤバいなって思う事が多かったです」と注意喚起を呼びかけました。
(画像は空調服のイメージ)
すると、このポストが大バズり。
コミケと空調服という組み合わせの妙がツッコミを誘い
「コミケに空調服はデメリットしか感じないのだ」
「体温よりも高い場合は確かにそう。同じ温度ならまだなんとかなるが、40度という数度高いならやばい」
「熱風が循環する、というのに加えてコミケだと「臭い」の問題もありますね…そこにある空気が服の中で循環する服なので」
「炎天下でハンディフォン使うとかえって熱中症のリスクが高まるのと同じ原理だ…」
などの声があがります。
高温の場所では使うメリットがないといった意見や臭いの問題などの共感のコメントが上がりました。
■空調服専門サイトでも注意喚起が!
この注意点、実は空調服の専門サイトでも同じようなことが促されており、暑過ぎる環境で使用するのは本当に危険性があるようです。
作業服・作業着通販「ユースタイル」では、空調服の使い方の注意書きについて以下のように記されています。
サウナなど、温度が50℃を越える環境下では空調服(空調風神服)の着用しないでください。やけどを負う危険性があります
■水冷服も長時間の使用は危険?
そして、夏の暑さ対策で空調服に変わって注目を集めているのが水冷服。
空調服は服内に風を送り込むことで、汗の気化を促進し涼しさを得られるのが特徴。
一方で、氷によって冷やされた水が服内を循環するウェア。
水冷服には音が静か、粉塵やミストを取り込まない、高温多湿の場所や火を扱う現場でも使えるなどのメリットがあります。
ただし、氷が解けると冷却効果がなくなるのでそこは注意が必要。
Xでも「水冷服も冷却材の氷が溶けたらお湯が循環しだして余計熱中症リスク上がるからすぐに冷却材を交換できる環境でないなら使わない方がマシ俺は去年の夏コミこれで熱中症になった」という失敗談が上がっています。
■炎天下の熱中症対策で必須のアイテムとは?
実際、バズったポストのコメントにも
「毎日36度前後のところで働いてる私としては、空冷服や扇風機だけでは1時間もたないなと思います。首にアイスノンを装備してやっと1時間。直射日光を避けるために黒以外の帽子や日傘は必須です。太陽は敵です」
「個人的に熱中症の一番の予防法はたっぷりの睡眠と、たっぷりの水分だと思います」
「四年ほど仕事で空調服を使ってます。内側に水で濡らすタイプのアイスアシストベストを着て、そのポケットに凍らせたペットボトルを入れておくと良いです。ペットボトルが溶けた頃合いがアシストベストを再度濡らすタイミングになるので、ついでに水分補給が出来ます」
などの声があがり、凍らせたペットボトルや日傘を有効に使うと役立つとアドバイスが届いていました。
空調服や水冷服はメリット・デメリットを理解して使いたいものですね。
<取材・文・編集:GourmetBiz編集部>