今週末から夏休みに入るという小学校も多いこの時期。
大量の宿題をこなすことが夏の風物詩といってもよいくらい、日本の小学校では長い間「夏休みの宿題」が出されています。
子どもたちと保護者を悩みのタネであるものの、「夏休みの宿題」がなくなったらどうなるのでしょうか。
Xでは、夏休みの宿題を「無し」にした小学校につとめる教師によるポストが話題になり、夏休みの宿題をめぐる議論に発展しています。
(画像はイメージ)
■夏休みの宿題がなしになる?
Xでは、教員の「働き方改革」を目的として小学校の夏休みの宿題なしになったとある小学校に勤務する小学校教員のポストが大バズり。
読書感想文も作品作りもなく、自発的な学びは歓迎するものの提出物はないというルールに今年からなったのだとか。
この大きな変更に対し、教員はほぼ全員が「賛成」し、生徒たちは「大喜び」だったそう。
しかし、「保護者の反応はまだ分からず…」ということで、かなり実験的な試みをしている小学校があるようです。
このポストが大バズりすると、夏休みの宿題の是非について様々な意見があがります。
「素晴らし過ぎる!親としても大歓迎です」
「親も宿題付き合ったりでめんどいから、私が親なら助かるなぁ」
「保護者ですが、素晴らしい改革だと思います!」
「親も夏休みは基本仕事なので、お手伝いが必要な自由研究とか工作なんかは面倒くさいかと。出すとしても自分でできるワークくらいで十分ですよね」
『夏にできる経験』のほうが今後子供に与える影響の方が大きいと考えてるし、親としても大賛成かな」
など、両親共働きという家庭も多い環境から、歓迎のコメントが上がっています。
■課題書の案内はあってもいい?
反対に少し不安を感じる声もあり…
「ワーク一冊、自由研究、工作、読書感想文、絵日記等何でもいいから自由課題1つぐらいがちょうどいいかな」
「勉強的なものは、何もないのは保護者的に不安でしょうから、基本の1冊(家で完結させてね!的な)と、補強とか考えてる家向けのオススメドリルとかの案内あれば」
「ワークはやらせたいけど、確かに学校に任せなくても良いかも。先生と相談して〇〇さんはここがちょっと苦手だから夏休みの間に苦手を潰しましょう!と、教材勧めてくれたら1番ありがたい」
「保護者としては、提出不要だけどこのくらいはやっとくといいんじゃないっていうプリントを配布してもらえると参考になって助かります…作品提出がなくなるのは大歓迎です」
などの声も。
学校が一律に宿題を渡すのではなくて、各自にあった教材を担当の先生が教えてくれるのベストいう意見もあります。
■夏休み宿題なしには否定的な声も
さらに、各家庭まかせの学習となると、格差が生まれる原因になりかねないという意見もあり、厳しい声もあがっています。
「やりたい人だけがやれば良いって意見あるけど、家庭によってどんどん差がついていくんだろうな」
「塾に行かない子の事なんて考えてないのですね。ゆとり教育の弊害を忘れたのですか?」
「個人的にな感想としては、楽にはなるのでしょうが、『やりたい人はやってください』というスタンスは、本当に公教育としてあるべき姿なのかと思います」
「夏休みの宿題なし」には塾に行ける子供とそうでない子供、学習意欲の差など、格差や学力への課題はありそうです。
悩みのタネになりがちな「夏休みの宿題」ですが、今回のバズによって、本当に「なし」になったら…と考えるきっかけになった人が多かったようです。
<編:GourmetBiz編集部>