仕事が早く終わったため、少し足を伸ばして下町の銭湯まで来た作者。しかし、そこには先客がいて……。作者の心情とハラハラする展開を描いてInstagramで公開されたマンガが、「怖いけど笑った!」と話題です。作者の「Dちゃん」さんにお話を聞きました。
マンガ「銭湯でヤ◯ザに絡まれる話」のカット(Dちゃんさん提供)
【マンガ本編】銭湯に物騒な先客が! やり過ごそうとすると声をかけられて?
ワクワクしながら浴室の扉を開けると…ヒエッ!
銭湯でリラックスできなかった体験について描いたマンガ「銭湯でヤ◯ザに絡まれる話」(前・中・後編)が、Instagramで合計1300以上のいいねを集めて話題となっています。
仕事が早く終わったため、大好きな銭湯に行こうと、少し遠出をして下町へ向かった作者。「昼からの銭湯なんて最高」とワクワクしながら浴室の扉を開けると、そこには先客がいました。目の前の光景を見た作者の心情と、その後の展開とは……。読者からは、「怖いけど笑っちゃった」「和彫の方々は、やはり迫力が違う」「ひざが当たっているの、怖すぎます」などの声があがっています。
このマンガを描いたのは、Instagramでマンガを発表している、クリエーターの「Dちゃん」さんです。Dちゃんさんに、作品についてのお話を聞きました。
ーー銭湯はよく利用するのですか?
最近は月に1回程度ですが、一時期は毎週のように違う銭湯へ遠征していました。もともと古い建築が好きで、銭湯はそびえ立つ煙突や高く広い天井など、場所によって異なる魅力があります。それを全裸でかつ全身で体感できるので最高に気持ちが良いです。
ーー浴室の扉を開けた瞬間、どう思いましたか?
「あっ、終わったな」と感じました。銭湯で入れ墨の方を見かけることはよくあるのですが、このときは10名以上の団体でいらしていたので……。「竜宮城だと思ってウキウキしながら亀に乗ったら、着いたのは鬼ヶ島だった」のような感じで、放心状態でしたね。
ーーヤクザの意外な一面を知ったとき、どのように感じましたか?
「これが任侠かあ!」と感じました。「任侠」が何か、よく分かっていませんが(笑)。
ーーヤクザの方々と、ほかに何か会話はしたのですか?
僕がオドオドしながら相づちを打っていただけだったので、察してくれたのか会話は広がらなかったです。
ーーその後、おすすめされた隣町の銭湯へは行きましたか?
彼らとの再会が少し怖かったので、行きませんでした。しばらくは青山や中目黒など、落ち着いた雰囲気がある街の銭湯へ通いましたね。
ーーこの作品の制作には、どのくらいの時間がかかりましたか? また、描くときにこだわったポイントを教えて下さい。
前編・中編・後編と3つに分けて投稿したのですが、全部を仕上げるのに15時間ほど要しました。普段はマッチングアプリで出会った女の子ばかり描いているので、あまり描かない極道の方たちをどう表現しようか、という点にこだわりました。
ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?
「銭湯って入れ墨やタトゥー、NGじゃないの?」という意見が多かったですね。温泉やスーパー銭湯のような商業施設ではNGなところがほとんどですが、一般公衆浴場である銭湯の場合、基本的にOKな場所が多いんです。
ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。
普段はマッチングアプリで出会った女の子の話ばかり描いているのですが、「たまには、違った人物たちのエピソードを描きたいな」と思っていたタイミングで、今回の出来事があったので描きました。