男性側からは絶対に出ないけど、女性側では頻繁にあることらしく、似たような相談を受けたことが何度かある。それは、
「恋人のいる彼と、体だけと割り切った付き合いだったのに、本気になってしまった」「こちらは本気だったけど、彼は遊びだった。でも諦められず、セフレになっている」
そして、女性の気持ちとしてはごく当たり前なんだけど「本命の彼女になりたい。彼と結婚したい」と続く。
割り切れなくなった理由は「彼からの甘い言葉」
まず、大前提として男は「簡単に手に入ったものを大切にしない」女性に対しては特に、相手から告白をされたり、体の関係を迫られたりして始まった場合は、まず本命の彼女や、その延長で結婚相手として見る可能性はほぼゼロ」だ。
女性が男の憧れの女優だったり何年も片想いしていた相手なら別で、女性側から迫っても結婚に至るだろうけど、セフレにされていると悩む女性の場合は間違いなく、どう振る舞っても本命に昇格することは難しい。
でも、そう言っても「本気になってしまった」という女性の多くは納得しない。「遊びと割られているんだよ?目を覚ましなよ!」と周囲にいくら言われても、
「でも、彼、一度『結婚したい』と言ってくれた」
「でも、彼、昼間のデートもしてくれる」
「人前で手も繋いでくれる」
「愛してるって言ってくれた」
だから「ただのセフレじゃない」のだと信じてしまっている。
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ダメ男ほど「目先の利益」のために平気で大きな嘘をつく
そういった話に出てくる「甘い言葉をかけた」相手は、だいたいがどうしようもない「弱さ」を持ったダメ男だ。彼らは「据え膳食わぬは男の恥」ならぬ、食べてはいけなくても目の前に出されたら手をつけずにいられない、自制心のない男達だ。
本命の彼女がいることを「目の前にSEXに持ち込める女性」がいるときは理性が吹き飛んでしまう。あるいは理性的に「恋人がいると伝えたらこの機会を逃してしまう」と考えて黙っておく。
体の関係を持った相手に、自分には恋人がいると知られて罵られたら「だって、あのときは俺に彼女がいるか聞かなかったでしょ?(だから、君のせいでもあるんだよ)」と言い逃れる。
でも、そこでさらに小狡い男や、女性からの攻撃をまともに喰らいたくない男は「でも、あのとき君を抱きたいと思った気持ちに偽りはない」「愛してる。ただ、出逢うのが遅かっただけ」なんて甘い言葉で女性を懐柔しようとする。
また、恋人がいなくても男は「苦労せずに体の関係を持てた相手」を恋人にしようとは思わない。「俺に、自分から迫ってきたんだ。ほかの男にも自分から迫るだろう」と、残念ながら少し見下してしまうんだよね。
だけど、恋人がいなくて、口説く手間がなくSEXに持ち込める女性の存在はとても魅力的で、有り難いものでもある。だから、多くのセフレを持つ男は、一般的な女性が「セフレの扱い」と思ってるよりも、恋人に近い待遇をする。その「便利で有り難いセフレ」にセフレのままでいてもらうための、男側からするとたいした手間でもないことをね。
「結婚したいと言ってくれた」でも、するとは言っていない。単に、セフレの女性がその言葉を望んでいたから「そのとき、お互いに気分良く過ごすため」のリップサービスだ。
「朝になっても帰れと言われず、一緒に買い物と食事もした。手も繋いでくれた」恋人がいないから、とりあえず見られて困る相手がいない。だから、外を一緒に歩き、女性が望んでいるなら手くらい繋いであげてもいい。「サービス」として。買い物と食事は男友達とでも女友達とでと行くし、相手がセフレに変わっただけで、そこになんの深い意味もない。
だけど、いざ「本命の彼女にして」などと言われたら、そのときはこう思う。「おっと。勘違いさせ過ぎたな。ここまでだな」と。そして、そのときこそ先延ばしにしていた、非情な言葉を口に出してしまう。「最初から、体だけって約束してたでしょ」「今の関係で満足できないなら、もう会うのをやめよう」
そして、恋人がいないけれどセフレと恋人に近い関係を続けていた男は「本気で好きな人ができた。その人ときちんと付き合いたいから、君とはこれっきりにする」と、セフレをバッサリと切り捨てる。
「始まりはセフレだったけど、長く一緒にいるうちに恋人みたいになってきた。正式に彼女にしてもらえる日は近い」と期待していた女性には酷な話だけど、でもこれが男側の本音だ。例外はあっても、だいたいの男はセフレ=今が良ければそれでいい、本命とはまったく別の存在、なんだ。