家のなかで、これまで嗅いだことのない匂いに気付いた作者。母と発生源を探していると、思わぬところから……。Instagramで公開されたマンガが、「いったい、どんな匂い?」と話題に。作者のタクセニョリータさんにお話を聞きました。



マンガ「出どころ」のカット(タクセニョリータさん提供)

【マンガ本編】家の中で嗅いだことがない異臭が! まさかの原因に笑ってしまう

これまで嗅いだことのない匂いが!

 近すぎて気付かなかった匂いの発生源について描いたマンガ「出どころ」が、Instagramで1万6000以上のいいねを集めて話題となっています。

 家のなかで、これまで嗅いだことのない匂いがすることに気付いた作者。母と発生源を探すものの見つからず、ひとまず換気をしようとその場を離れたところ……。読者からは、「いったい、どんな匂いなんだ?」「臭いのに何度も嗅いでしまいますよね」「まさに灯台下臭し」などの声があがっています。

 このマンガを描いたのは、Instagramでマンガを発表している、漫画家のタクセニョリータさんです。タクセニョリータさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーー「嗅いだことのない匂い」とは、言葉で表現するとどのような匂いでしたか?

 スーパーの鮮魚コーナーの匂いです。通常、彼(飼っているインコのマロくん)はトウモロコシのような、穀物系の香ばしい匂いがするはずなのですが(笑)。

ーー初めてその匂いを嗅いだとき、どう思いましたか?

「早く対処しないと」と思うほど異様な匂いだったのですが、不思議なもので、発生源が分かった瞬間、「何度も嗅いでしまう、クセになる匂い」として感じるようになりました。

ーーマロくんの匂いは、このあとどうなったのでしょうか?

 基本的に、彼が自分で毛づくろいなどをすると、匂いも解消しています。特別こちらからは何もしませんが、翌日にはいつも通りの匂いに戻っていますね。なので、期間限定の匂いが残っているうちに、たくさん嗅いでいます(笑)。

ーーこの作品の制作には、どのくらいの時間がかかりましたか? また、描くときにこだわったポイントを教えて下さい。

 6時間ほどでした。今回のマンガで1番に伝えたかったのはオチの部分なので、最後のコマを面白いと感じてもらえるようにアングルや絵を工夫したり、途中のシーンで「オチのための振り」を盛り込んだりしました。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?

「うちも臭いときあります!」「独特のアロマ、私も大好物です」など、皆さんから共感のコメントをたくさんいただきました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

 今回のように「何の匂いだろう?」と発生源を探し回り、「彼だった」ということは、実はわが家ではよくあることなんです。季節や時期によって、匂いは異なりますが。日常的すぎる出来事なので、これまでマンガに描こうと思いませんでしたが、今回、試しに描いてみました。思った以上に、皆さんに楽しんでいただけたようで、とてもうれしかったです。

 今後は、わが家では当たり前すぎて描いてこなかったネタも、積極的に描いていこうと思いました。