ペナントレースもすでに半分を消化したプロ野球。7月18日現在、セ・リーグはヤクルト、パ・リーグは西武が最下位に沈んでいるが、この両球団には“ある差”が存在する。それは本拠地のロッカールームの環境だ。

 ヤクルトのホームスタジアムである明治神宮野球場が完成したのは1926年。戦後、定期的に改修は行われているが施設の老朽化は否めず、それは試合の前後に選手たちが利用するロッカールームも例外ではない。ネット上で画像を確認することができるが、野球ファンの間では《12球団でもっともひどい》《そこら辺の市民球場と大差ない》と評判は散々。

「神宮の場合、プロは隣接するクラブハウスのロッカールームを使用しますが、まさに昭和のままって感じですね。しかも、1人あたりのスペースが狭く、選手からは不満の声が飛んでいます」(スポーツ紙記者)

 一方、パ・リーグの最下位を独走する西武も、本拠地ベルーナドームのロッカールームはかつて《プロ野球の設備には程遠い》などと揶揄されていた。だが、19年に球場や関連施設の大改修が行われ、MLBのメジャー球団も採用する最新型のロッカールームに生まれ変わっている。

「改修前は『高校の部室みたいな雰囲気』と冗談交じりに話す選手もいて、お世辞にも整っているとは言えない環境でした。ただし改修初年度の19年こそリーグ優勝を果たしたものの、その後は3位2回、5位1回、6位1回とパッとしませんが…」(同)

 ちなみにロッカールームの評判がいいのは、新球場ができて2年目の日本ハムソフトバンク楽天ロッテ。パ・リーグの球団のほうが恵まれていそうだ。

「東京ドーム(巨人)や甲子園(阪神)のホーム側ロッカールームも悪くはありませんが、パ・リーグ4球団の設備と比べれば見劣りしますね」(同)

 もちろん、ロッカールームの善し悪しがチームの成績に直結するわけではない。それでも選手としてはキレイで機能的な施設のほうがモチベーションは上がりそうな気もするが…。

※画像はエスコンフィールド北海道のホーム側(日ハム)ロッカールーム

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