サッカー日本代表・佐野海舟容疑者の逮捕による激震が収まらない。
「日本サッカー協会(JFA)の定例理事会が7月18日に行われましたが、理事の中から代表選手の再教育を真剣に検討すべきだという意見が出たそうです」(夕刊紙記者)
佐野容疑者の逮捕は、五輪代表にも影響が及んだ。パリ五輪ではバックアップメンバーの登録の規制が緩和されたため、急遽フランスにメンバー4人を招集することになったのだが、その4人の中に、佐野容疑者の実弟・佐野航大(NECナイメヘン)がいたのだ。ところが、JFA幹部が「4人全員、フランスで直前合宿中の五輪代表チームに合流することになる」と話したわずか6時間後、航大だけ合流しないことになったのである。
「NECナイメヘンが航大の招集要請を拒否したと言われています。兄である海舟逮捕の影響があったことは否めないでしょう」(前出・記者)
A代表では今年1月、伊東純也(スタッド・ランス)が性加害によって刑事告訴されている。伊東は7月2日に準強制性交等致傷容疑で大阪地検に書類送検された。不起訴になる可能性はあるものの、いまだ代表に再招集されていない。
半年あまりで2人の性加害疑惑が出たことで、JFAのスポンサー企業からは、「いったい、日本代表はどうなっているんだ」という声もあがっているという。
森保一監督は佐野容疑者について、「日本サッカーの勝利に貢献してくれると思っていた選手なので起こったことは残念」とコメントしている。だが、逮捕の衝撃と影響は、残念どころではないほど大きいと言わざるを得ないのである。
(小田龍司)