夏アニメは『【推しの子】』や『君に届け 3RD SEASON』などのビッグタイトルの続編アニメが目立つ一方で、注目を集めている新作アニメもあります。どのような要素に期待の声が高まっているのでしょうか。
アニメ『負けヒロインが多すぎる!』メインビジュアル (C)雨森たきび/小学館/マケイン応援委員会
【画像】「見てはいけない」感が… こちらが過激な夏アニメです(5枚)
美しい作画に戦闘シーンの期待が高まる
2024年夏アニメでは異世界ものやラブコメなど多彩な作品が勢ぞろいしています。そのなかでもPVの作画の美しさや設定の斬新さから、放送前から話題を呼び、放送開始後も高い評価を受け続けている作品がありました。
『逃げ上手の若君』
まずは「週刊少年ジャンプ」で連載中の同名マンガを原作とした『逃げ上手の若君』です。本作は鎌倉時代末期に足利高氏(尊氏/たかうじ)によって一族を滅ぼされた主人公「北条時行(CV:結川あさき)」が、追手に追われながらも一族の再起を図って奮闘します。
原作では丁寧に解説されていた時代や用語は、アニメならではの表現ですっと頭に入ってきます。そのため「歴史もの」と敬遠する人も、気後れすることなく楽しめそうです。
また、本作は作画が美しいことで有名なCloverWorksが本作を手がけており、時行の「舞うように逃げる姿」が印象的です。
実際にアニメ放送前に公開されたPV「TVアニメ『逃げ上手の若君』ショートPV第1弾(北条時行)」も、「色彩がキレイすぎて呆気にとられた」「衣装のデザインや四季を彩るシーンから、描き手が精魂込めているのが伝わってくる」とファンから好評でした。
『逃げ上手の若君』は、毎週土曜23時30よりTOKYO MX、BS11ほかにて放送中です。また「Amazon Prime Video」「dアニメストア」ほか配信サービスでも順次配信されています。
『負けヒロインが多すぎる!』
雨森たきび先生による同名小説を原作とした『負けヒロインが多すぎる!』は、ヒロインたちの魅力が詰まった青春ラブコメ作品として、注目を集めています。本作は主人公の「温水和彦(CV:梅田修一朗)」がクラスメイトの「八奈見杏菜(CV:遠野ひかる)」など、好きな人に選ばれない「負けヒロイン」たちと関わっていく物語です。
本来ならストーリーの中心から外れていく「負けヒロイン」が、本作ではメインとなり彼女たちの魅力が存分に描かれています。恋が実らず涙する姿や、悲しくても健気に好きな人の背中を押して送り出す姿に、胸が締め付けられてしまいそうです。
この作品は内容ももちろんですが、イラストと実写が入り混じるエンディングへの注目度が高いです。エンディングテーマ「LOVE 2000」を遠野ひかるさん演じる八奈見杏菜がカバーしています。選曲やイラスト部分のセル画のような表現に懐かしさを感じて「ラブコメに興味なし」という人も「思わず本編まで観た」という人が少なくないようです。
『負けヒロインが多すぎる!』は、毎週土曜24時30分よりTOKYO MX、BS11ほかにて放送中です。また「U-NEXT」「Hulu」ほか配信サービスでも順次配信されています。
『ダンジョンの中のひと』
数あるダンジョンアニメのなかでも斬新な設定が話題を呼んでいるのが『ダンジョンの中のひと』です。
ダンジョンで探索者をしている主人公「クレイ(CV:千本木彩花)」が、ダンジョンで出会った管理人「ベル(CV:鈴代紗弓)」に勧誘され、一緒にダンジョンを運営していく様子が描かれています。
ダンジョンを「冒険する」のではなく「運営する」という斬新な設定だけに、本作のストーリーは一風変わったものばかりです。例えば、探索者が開けた宝箱のなかに品を補充しに周ったり、闘技場でダンジョンのモンスターと手合わせしたりと、冒険者視点では描けないようなダンジョンの裏側が描かれます。
タイトルから「どうせ同じような内容でしょ?」と期待していなかった視聴者もこれまでと違う作品の設定やゆるくて癒やされるストーリー&キャラクター内容に前のめりで観てしまったようです。
『ダンジョンの中のひと』は、毎週金曜日25時53分よりTBS、MBSほかにて放送中です。また「Hulu」「Netflix」ほか配信サービスでも順次配信されています。