小学1年の娘の上履きに書いたクラス名が、書き換えられていることに気付いた母。娘に理由を聞くと、予想もしていなかった答えがかえってきて……。Instagramで公開されたマンガが、「大人にはない発想で面白い!」と話題です。作者のぴんさんにお話を聞きました。
マンガ「小学一年生のお名前事情」のカット(ぴんさん提供)
【マンガ本編】小1娘の上履き「1-2」が書き換えられてる! 子供ならではの「しがらみ」とは
小学一年生のお名前事情って?
娘が小学校に入学するとき、すべての持ち物に名前を書いた母。しかし2学期後半のある日、娘が学校から持ち帰ってきた上履きをふと見ると、クラス名が書き換えられていて……。
娘がクラス名を書き換えた理由を描いたマンガ「小学一年生のお名前事情」は、Instagramで投稿されてから900以上のいいねを集めて話題に。読者からは、「大人にはない、面白い発想」「小学校生活、何かと大変ですよね」「しがらみが消えて良かった」など、たくさんの声があがりました。
このマンガを描いたのは4児の母のぴんさんです。Instagramやブログ「4児ママぴんブログ」などでマンガを発表しています。
作者のぴんさんは、2023年11月から、SNSに育児マンガの投稿を始めました。今回の作品は、「娘が上履きのクラス名を『上書き』して帰ってきたことに驚いたと同時に、その理由が気になった」というきっかけから描かれ、投稿されたそうです。
作者のぴんさんに、お話を聞きました。
ーーこのマンガ作品は多くの方に読まれましたが、反響はいかがでしたか?
名前書きの大変さや、学校生活の大変さなどに対して、共感の声をたくさんいただきました。私にとっても衝撃的な出来事だったので、多くの方に共感していただけて本当にうれしかったです!
ーー娘さんが上履きのクラス名を書き換えた理由を知ったとき、どう思いましたか?
理由を聞いたあとは、小学校生活の大変さが垣間見え、驚くと同時に少し切ない気持ちになりましたね。
ーー「引き算のしがらみ」からは解放されたとのことですが、その後娘さんの小学校生活で、何か別のしがらみは生まれましたか?
いろいろな柄の折り紙や大きめのビーズを毎週のように欲しがるので、「もうたくさん持っているのに、なぜそんなに欲しいの?」と聞いたところ、「みんな持っていて、持っていないと仲間に入れない」といわれました。「交換会」もあるみたいで、「う~ん」とは思いつつ、「買ってあげなければ」というなんとも複雑な気持ちになりましたね。
ーー作品に対して、「大人では考えもしない発想で面白い」という意見がありました。小学生の娘さんの発想が「面白いな」と感じた、最近のエピソードはありますか?
新しい体操服をすぐに汚してくる、というか、おそらく鉛筆を使って自分で落書きしているのですが、「なんでこんなに汚れているの?」と聞くと、「汚れていた方がかっこいいから!」といっていたのが、面白いなと思いました。
ほかにも、学校で使う体操服は袋に入れて持たせているのですが、体操服を袋に入れず、そのままの状態で週末に持ち帰ってきたことがありました。「なんで袋に入れてこないの?」と聞くと、「重いから!」と……。娘は謎の行動が多いんです。「週明け、どうやって持っていくねん!」と思っていたのですが、体操服をそのままランドセルに入れて持っていっていました。
ーー仕事や育児で忙しいなか、マンガを制作する時間はどのように確保していますか? また、時間を作るために工夫していることはありますか?
現在は1歳の末っ子に1日中付きっきりなので、末っ子が昼寝をしているときや、子供同士で仲良く遊んでいるとき、夜にみんなが寝静まったときなどに描くことが多いです。
1歳の末っ子が遊びたい盛りなので、「いよいよ描く時間がなくなってきたぞ」と思っていたのですが、時間術の動画などを見て、「いまやらなくていいこと、を意識する」という、私にぴったりな名言を見つけました。これまでは末っ子が昼寝をしているときは、家事を優先していたのですが、マンガを描くことを1番に考えるようになりましたね。もちろん、残った家事は夕方にまとめて行います。
ーーその後、創作活動や取り上げるテーマに変化はありましたか?
創作活動はこれまでと変わらず、育児系マンガの制作が多いのですが、最近では使っている制作アプリに慣れてきて制作が楽しく、ついいつも以上に時間をかけてしまいがちです。その結果、作品の質はあがりましたが、投稿頻度が落ちてきているので少し考えどころですね。
ーー今後、新たに取り組みたい創作活動や、創作以外の活動はありますか?
やってみたいことはたくさんありますが、いまはまとまった時間がとりにくいので、少しでも時間ができ次第、現在描き進めている作品を仕上げたいです。長年、SNSは見る専門で、あまり詳しくないので、一つひとつ勉強しつつ、新しい何かにトライしていきたいですね。