スピンがかかるアドレスはどっち…?実はオープンに構えるのはNG!?

「速く振って飛ばさない」が激スピンの秘けつ

フェースを開く、ヘッドを上から入れるなどスピンを増やす要素はいろいろありますが、スピン増にもっとも効果があるのはヘッドスピードを上げることです。スピードを上げると飛んでしまいますが、それを飛ばないようにするのがアプローチでの激スピンの秘けつになります。

(広告の後にも続きます)

「インパクト効率」を落とすと摩擦が増える

アマチュアのスピン増はミートが大事と前述しましたが、そのミートは「インパクト効率」を上げるのではなく、下げることがポイントです。

ロフト角を立ててインパクト効率を上げたミートは、球離れが早くスピンが増えません(×)。これはドライバーをイメージすると理解できると思います。

一方、フェースを開いてインパクト時のロフト角を増やしつつアタックアングルを鋭角にして、スピンロフト(インパクトロフトとアタックアングルの間の角度)を最大化するとインパクト効率は落ちるが摩擦力は増える(〇)。これが近ごろの弾道計測器から判明した、スピン増のメカニズムなのです。

兼濱開人
●かねはま・かいと/1990年生まれ、沖縄県出身。学芸大ゴルフスタジオのヘッドコーチ。ドライバーからパターまで「クラブが主役」を合言葉に、シンプルなスイング作りからスコアアップさせる指導法が上級者からビギナーにも人気。

構成=編集部、石川大祐
写真=田中宏幸、相田克己
協力=日神グループ 平川CC、
   取手桜が丘GC(アコーディア・ゴルフ)