桜田ひよりが主演するドラマ「あの子の子ども」(カンテレ・フジテレビ系)の第5話が、23日に放送された。(※以下、ネタバレあり)

 本作は、妊娠が発覚したことで日常がガラリと変わってしまった高校2年生カップル・川上福(桜田)と月島宝(細田佳央太)の姿を描く“未成年の妊娠”と“いのち”に向き合う“ラブストーリーの一歩先”の物語。

 福から妊娠検査薬を使ったところ、陽性だったことを打ち明けられた宝は、動揺しながらも1人で不安を抱え、誰にも相談できなかった福の心中を察して抱きしめるが、混乱する福は宝の言葉に逆上。本心とは裏腹の言葉を次々とぶつけた末、宝の手を振り払って帰宅し、翌日には学校へ行く振りをして、以前にアフターピルを処方してもらおうと訪れたクリニックへ1人で向かう。

 診察の順番を待つ間、福は待合室にいる妊婦や小さな子どもを見て罪悪感にかられる。診察を前に緊張が走る福だったが、診察室で待っていた医師の野田由紀(板谷由夏)は、そんな福の胸中をおもんばかってか、淡々とした口調で福を診察台へ。

 やがて、野田の口から妊娠していることを告げられた福は、思わず息をのみ、宝や晴美(石田ひかり)の顔を思い浮かべる。さらに、エコーの映像を見せてもらった福は、画面の中で小さく、それでもしっかりと動いている心臓を目にして…。

 終盤では、宝が前日から連絡が取れなくなっていた福を見つけ出す。そして、宝は福に、妊娠週数の数え方や中絶手術のリミットと費用、出産する場合の予定日や妊娠しながらの通学が可能かなど、事細かに調べて記したノートを福に見せ、「何も心配いらないから。それでも全然半分こにはならないけど…」と涙ぐむ。

 福はすでに1人で病院に行ったことを宝に告げ、「もう心臓が動いてて…」と言葉を絞り出すと、2人はしがみつくように抱きしめ合って泣いた。

 放送終了後、SNS上には、「神回だった。めっちゃ泣けるし感動した。板谷由夏と細田佳央太の言葉や優しさが良かった」「中絶と妊娠の両方を調べる宝の行動力に涙」「みんな良い人で泣いた。この夏休みにたくさんのティーンに見てほしい」などの感想が投稿された。

 また、22日に放送された月9ドラマ「海のはじまり」(フジテレビ系)で有村架純が演じる弥生が妊娠したときの元カレ(稲葉友)の態度に「最低男過ぎる」「本当にクズ」と非難の声が集まっていたことから、「『海のはじまり』の弥生の元カレと、『あの子の子ども』の宝の差がすご過ぎる」「宝がいい男過ぎて大泣き。『海のはじまり』で最低男を見たばかりだし、高校生でこんなに調べてくれる男いるんだ」「宝が素晴らしくて泣けた。弥生の元カレに見せてやりたい」といった反響が寄せられた。