様々な場面で活躍する防水スプレー。

出かける前に、玄関で靴やカバン等にスプレーする人も多いのではないでしょうか。

しかし、玄関で防水スプレーを使用する行為はとても危険を伴うことなのです。

■事故発生場所の第一位は『玄関』

防水スプレーの細かい粒子を吸い込んでしまうと、撥水性の樹脂が肺に付着することが原因で、吐き気や呼吸困難、息苦しさを感じる等の健康被害が出る恐れがあります。

東京都によると、吸い込む事故が起きやすいシチュエーションの第一位が玄関(屋内)。

具体的には下記のような事故が発生しています。

・玄関先で扉を開けて雨傘に防水スプレーを施したところ、吸い込んでしまい、胸のあたりが熱くなった。(平成28年)

・靴用の防水スプレーを玄関で換気扇をまわしながら使用した。数時間後、呼吸困難になり数日間入院した。(平成28年)

※引用:東京くらしWEBより

事故が起きやすい第二位は屋外(風あり)。

ベランダなどで、スプレーを吸い込まないよう気を付けながら使用していたとしても、風向きが急に変わって吸い込んでしまうというケースもあるのです。

接着剤メーカーであるセメダイン株式会社の公式Xでは、「必ず風通しの良い【屋外】での作業をお願いいたします…!!!」と注意喚起がされています。

吸い込むと呼吸困難になる恐れがあることに触れ、「ちなみに、誤った使用を防ぐためにわざと独特なニオイにしているのです」という豆知識も添えられています。

■防水スプレーの使用時には「必ずマスクを着用」を守って!

一般社団法人日本エアゾール協会のホームページには、防水スプレーの正しい使い方が公開されています。

・必ずマスクを着用して屋外で使用する

・屋外で風上から風下に向かって使用する

・顔の近くでスプレーしない

・一度に大量に使用しない

・身に着けたまま使うなど、顔の近くでスプレーしない

・子供やペットの側で使用しない

・火気の近くで使用しない

※引用:一般社団法人日本エアゾール協会公式サイトより

外の気温が高すぎるため、玄関の外やベランダに出るのが億劫になりやすいこの時期。

エアコンの冷気を逃さないように窓を閉め切ってしまうなど、密閉された環境になりやすいため、特に注意が必要かもしれません。

健康被害を起こさないために、使用時には必ずマスクを着用することが大切です。使用中に身体の異常を感じたときは、使用を中止して医師の診察を受けましょう。

※情報は掲載時点のものです

<編:GourmetBiz編集部>