子連れで電車に乗っていたとき、席を譲ってくれたマダム。孫を持つマダムが教えてくれたアドバイスが、疲れた心に沁みて……。マダムからもらった、まさに「金言」というべき素敵な言葉をInstagramで紹介し話題となった、作者の「コハダさんさん」さんにお話を聞きました。
マンガ「金言に泣く」のカット(コハダさんさんさん提供)
【マンガ本編】電車で席を譲ってくれたマダム 子連れ女性へ語ってくれた「金言」とは?
息子を抱っこしていると席を譲られ?
思わず電車のなかで涙をこぼしたエピソードを描いたマンガ「金言に泣く」が、Instagramで話題となっています。
息子を抱っこして電車に乗っていたとき、あるマダムが席を譲ってくれました。孫がいるというマダムが、作者と同じように子育て中の娘にいつも伝えていることとは……。読者からは、「マダム、素敵!」「マダムに幸あれ」「大事な言葉をありがとう」などの声があがっています。
このマンガを描いたのは、「コハダさんさん」さんです。LGBTQファンタジーマンガ『性別屋さん』をKindleで配信するほか、Instagramの育児アカウントではエッセイマンガを、創作アカウントではLGBTQをテーマにしたマンガを発表しています。「コハダさんさん」さんに、作品についてのお話を聞きました。
ーー子連れのとき、電車で席を譲られたり、言葉をかけられることはよくありますか?
よくあります。でも、息子が座りたがらずに立ちたがったりすると、せっかく譲っていただいてもお断りすることがあり、かえって申し訳ないと思うこともあります
ーー反対に、子連れで電車に乗っていて、嫌な思いをしたことはありますか?
ないんじゃないかな? 優しい方にばかり出会っていて、恵まれていると思います。
ーーマダムの言葉は、まさに「金言」ですね。この言葉を聞いて、すぐに納得できましたか?
はい。納得しましたし、あとからもかみしめました。マダムと同じくらいの年齢になったときには、同じように誰かに語り継げたらとも思います。また、息子が父親になる日が来たら、そのときにも伝えられたらいいなあと思っています。
ーーマダムの言葉を聞いて、自分の育児に変化はありましたか。
そんな魔法のような劇的な変化はないんですが(笑)、「口うるさくいってしまっているな」と、ふと冷静になるきっかけになっています。「いま、こんなに要求しなくてもいいんじゃないか? こんなに窮屈にさせるが必要あるのかな?」と思うようになりました。
ーーこの言葉を、ほかの誰かにも伝えましたか?
夫に伝えました。私と息子が里帰り先から引っ越してきてから、夫は「パパ」として悩むことも多かったようなのですが、マダムの言葉にとても納得した様子でした。
ーーこの作品にどのようなコメントが寄せられましたか。
泣く、沁みる、マダムみたいになりたい……など、とにかく共感のコメントが多かった印象です。「マダム、竹林で1億円拾え~!」なんていうコメントもありましたね。拾ってほしいです、本当に!