2024年4月にリニューアルした「キリン一番搾り 糖質ゼロ」が、発売4年で累計6億本を突破したことをうけ、分析資料「キリン一番搾り 糖質ゼロ 」~販売好調の背景にある2つの社会事象~がメディア向けに発表されました。
売上好調の裏側には技術の向上により劇的に美味しさがアップしたことに加え、時代背景も関連しているようです。
■ 糖質オフ・糖質ゼロの市場規模は年々増加
富士経済「カテゴリー別ウエルネス訴求食品の開発トレンドと将来展望 2023」が発表した資料によると、糖質オフ・糖質ゼロの市場規模は年々増加していることが明らかにされています。特にコロナ禍以降は健康志向がさらに高まっている傾向です。
食品業界ではこの流れをうけ、「キリン一番搾り 糖質ゼロ」だけでなく、日清食品の「どん兵衛PRO」や、おやつカンパニーの「ベビースターラーメンおつまみ」など、カップ麺やおやつのカテゴリからも糖質オフや糖質ゼロの食品が発売されています。
■ 発売4年で6億本突破
「キリン一番搾り 糖質ゼロ」は、日本初の糖質ゼロビールとして2020年に誕生し、発売5日で年間目標の半分以上を売上げ、1か月で大びん換算にして100万ケースを達成。さらに発売1年で350ml換算にして累計2億本を突破。この記録は、キリンビール過去10年のビール新商品の中で最速記録になるそうです。
そして2024年のリニューアルにより飲みごたえや飲みやすさが向上し、2024年5月には350ml換算にして累計6億本を突破。
■ 好調の理由は「Well-Being」と「効率化」にマッチ
なぜ、「キリン一番搾り 糖質ゼロ」が好調なのか。キリンビールの嶺岸さんによると、「かつての糖質オフ・ゼロ食品はおいしくないけど体を気にして仕方なく」といった意識で選ばれていたものの、近年では技術革新により「劇的においしくなっている」そうです。つまり「仕方なく選ばれていた」から、「おいしいから選ばれるようになった」と選ばれる理由が変化。
加えて、時代のニーズにマッチした2つの理由もあげられています。1つ目の理由は、「Well-Being(心と身体が共に良い状態でいたいという消費者意識)」の意識の向上。
Well-Being(ウェルビーイング)とは、「肉体的にも精神的、社会的にも満たされ、心身ともに良い状態であること」を指す言葉で、内閣府「第6回 新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」の結果からも、全世代でWell-Beingへの関心が高くなっていることがわかります。
2つ目は、「複数のものごとを同時に短期間でこなし効率化したい」という意識の高まりの影響が考えられています。
たとえば、ショート動画やコンテンツの同時視聴などに上げられる「同時にものごとをこなす」効率化意識の高まりもその一つ。「短期間(短時間でこなす)」意識の傾向については、2024年に行われた、クロス・マーケティング「動画の倍速視聴に関する調査(2024年)」の結果から、若者のみならず全世代で動画コンテンツの倍速視聴が一般化していることが判明しています。
こうした流れから、「キリン一番搾り 糖質ゼロ」の好調の背景には、商品自体の最大の特徴である「美味しさ」と「糖質オフ」の両立が、Well-Beingと効率化に上手くマッチしたことがヒットの理由として考えられるそうです。
■ 居酒屋や企業など外飲みシーンにも採用
また、「キリン一番搾り 糖質ゼロ」は、家飲みだけでなく外でも楽しめるシーンが広がっていることもあげられています。
明治神宮外苑にある老舗ビアガーデン「森のビアガーデン」や、大人×LUXURYな体験を提供する複合施設のアーバンリゾート「キラナガーデン」、豊洲千客万来の都市型温泉「万葉の湯」、廻らない回転寿司「魚べい」など、ビアガーデンや居酒屋、銭湯などで本商品が採用されています。
加えて、IT企業大手のGMOインターネットグループ株式会社で毎週金曜に行われている従業員交流を目的としたイベントに本商品が採用されていたり、株式会社マネーフォワードでは、毎日18時を過ぎると本商品が自由に飲めたりと、企業においても「キリン一番搾り 糖質ゼロ」が選ばれているとのことです。
情報提供:キリン一番搾り 糖質ゼロ」PR事務局
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 一柳ひとみ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024072602.html