「ドラクエ」シリーズのアイテムのなかには、使い勝手があまり良くなかった武器や防具があります。以前マグミクスでは「残念すぎた装備」についての記事を配信したところ、読者からさまざまな反響が寄せられました。読者のコメントでは、「りりょくのつえ」と『ダイの大冒険』に言及するものが見られました。
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』2年目ビジュアル (C)三条陸、稲田浩司/集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京 (C)SQUARE ENIX CO., LTD.
【画像】えっ、プロポーションスゴっ! こちらがタイツ装備で物議をかもした武闘家「マァム」のお姿です(4枚)
ゲームでは使えなかった「りりょくのつえ」が『ダイ大』で大活躍?
マグミクスでは、「ドラクエ」シリーズにおいて、あまり活躍できなかった装備について紹介する記事「『ドラクエ』苦労して入手したのにガッカリ! 残念すぎた装備たち リメイク版で劣化も?」を配信しました。
記事では、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の「りりょくのつえ」や、『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』の「ほのおのツメ」、リメイク版『ドラクエ4』の「デーモンスピア」などの武器を取り上げました。記事には多くの反響があり、読者からは取り上げた武器のほかにも「こんな装備がイマイチだった」などのコメントが寄せられました。
「『ドラクエ3』の高額商品の『アブない水着』は、やっとの思いで買ったら、守備力はなきに等しくてガッカリした」「『ドラクエ5』の『パパスの剣』。パパスの偉大さが分かる武器だけど、次の街にパパスの剣よりも威力が高い『スネークソード』が売っていて冷めた」「FC版『ドラクエ2』の『ロトの剣』だと思う。伝説の剣だし、やっと手に入ったと思ったら、『おおかなづち』と同じ攻撃力で落胆」など、プレイヤーそれぞれに、「残念な装備の思い出」があったことが分かります。
また、記事内で取り上げた装備「りりょくのつえ」に対しては、「レベルや支援魔法次第だけれど、『ドラクエ3』のバラモス相手にも三桁近いダメージが入るから、バラモスの自己再生を相殺するためには意外と役立つ。物理攻撃だから、相手の耐性を参照しない点も使い勝手が良いところ」と効果的な使い道についての意見もあがっていました。
さらに、「りりょくのつえ」に対しては、2020年に再アニメ化されて記憶に新しい『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』について言及するコメントもありました。というのも『ダイの大冒険』に登場する大魔王「バーン」が使う「光魔の杖」は、「りりょくのつえ」をもとに作られた武器といわれています。
ゲームにおける「りりょくのつえ」はMPを3消費する代わりに、相手に大きなダメージを与えられる武器です。対して、光魔の杖は「りりょくのつえ」と同じく魔法力を攻撃力に代えられるという性能で、さらに消費する魔法力に上限がなく、莫大な魔法力を持ったバーンが使うことで、最強最悪の武器となるのです。
2020年版アニメ第58話「意外な救世主」では、主人公「ダイ」が使う、伝説の金属「オリハルコン」でできた剣と、バーンの光魔の杖が全力で衝突した結果、バーンの魔法力を吸った光魔の杖が、ダイの剣を折ってしまうほどの威力を見せました。
また、魔法使いの少年「ポップ」が使う「ブラックロッド」も「りりょくのつえ」に似た装備です。吸収した魔法力を打撃力に変えてくれるうえに、形状を変えたり、自在に伸縮させたりすることもできます。このように『ダイの大冒険』はゲームで描かれた装備をアレンジして登場させているところも、「ドラクエ」ファンを熱くさせるポイントといえるでしょう。
「残念すぎた装備たち」の記事には、「りりょくのつえがあったからこそ『ダイの大冒険』で、大魔王の最強の装備『光魔の杖』とポップの『ブラックロッド』誕生した」「りりょくのつえはゲームの方でも使ったことがあるから、ベースにした光魔の杖の流れにはテンション上がった」などの声も寄せられています。ゲームではいまいち使えなかった武器が、スピンオフ作品で重要な存在になるという展開は、ファンにとってはたまらない設定でした。